ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

私たちの幸せな時間

私たちの幸せな時間 オリジナル・サウンドトラック 私たちの幸せな時間 オリジナル・サウンドトラック
サントラ (2007/06/22)
アミューズソフトエンタテインメント
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シネマート心斎橋にて鑑賞。
監督:ソン・ヘソン (2006年/韓国)

【物語のはじまり】
三度の自殺を試みるも、失敗した元歌手のユジョン(イ・ナヨン)は、
シスターの伯母(ユン・ヨジョン)から、
死刑囚のユンス(カン・ドンウォン)と面会するよう勧められるが。。。。

シネマート心斎橋が女性だらけだぁ〜。
気が付くのが遅いんですが、ここは韓国映画をよく上映している
映画館みたいです。
そういえば10年位前、この劇場に「金玉満堂」「君さえいれば/金枝玉葉
「月夜の願い」「世界の涯てに」等の香港映画を時々観に行ってましたが、
今の香港映画事情ってどうなんでしょうか? こういうミニシアターでも、
ここ何年かは韓国映画が席巻しているような気がします。

という訳で、韓国映画にも俳優さんに関しても殆ど知識の無い私ですが、
韓国の女優さんは清潔感とか透明感を持っている人が多い様に感じます
(そういう感じが好まれるのかな?)。
ユジョン役のイ・ナヨンさんも、ふわっとした透明な雰囲気を持っている人で、
悲惨な状況がそんなに陰惨な感じにはなっていませんでした(救われた)。

最初、ユジョンの荒れぶりに共感できず、冷たくつきはなす目線で
観ていたので今ひとつ映画に乗れなかったのですが、
話が進むにつれて自然とユジョンの話に入り込んでしまいました。

※ここらかネタバレ含みます。
このユジョンのトラウマに関しては、スペイン映画「ボルヴェール 帰郷」と
ちょっと共通する部分がありますが、あっちはアッケラカンとしてたなぁと
今さらながら思い出しました。
※ここまで。

でも、ユンスの話となると別なんですよね。
どうとらえていいのか、ちょっと複雑な気持ちで観ていたのが正直な所です。
人を赦すことで。。。というテーマには深いものがありますなぁ。

ラストシーンでは周りからチラホラ号泣している声が聞こえてきました。
ちなみに私は元々涙腺ゆるいので、少し涙してしまいました。

蓮池 薫さん翻訳の原作↓

私たちの幸せな時間 私たちの幸せな時間
孔 枝泳 (2007/05)
新潮社
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