ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

華麗なる恋の舞台で

監督 イシュトヴァン・サボー
(2004年/アメリカ)

梅田のOS名画座で鑑賞。(原題:Being Julia)

【物語のはじまり】
1938年ロンドン、人気舞台女優のジュリアは、
変化のない暮らしに何か物足りなさを感じていた。
そんな時に現れた、息子ほど年の離れたトムのアプローチ。
若いトムとの恋に再び輝きを取り戻すジュリアだったが、
トムは若い女優エイヴィスに心変わりしてしまう。
失意の中、エイヴィスに自分の夫までたぶらかされたジュリアは。。。

この後のジュリアの行動がよかったですね。面白かった。
そこまでのストーリーはどうって事ないんですけど。

先々月に見た「ヘンダーソン夫人の贈り物」がすごくよかったし、
1930年代のイギリスという設定だけで、すごく楽しみにしていました。
楽しい映画です。ロンドンを舞台におしゃれで笑える大人の映画を
軽いタッチでつくるとこんなんかしらん、という感じ。

この映画ではアネット・ベニングが好演してるんですが、
イギリス人には見えなかったですね。
さらっとしていて嫌みがなかったからかもしれません。
チャーミングでパキッと明るいんです。
少し、余韻が感じられなかったのが物足りない気もします。

米国人青年トム役の人に今ひとつ魅力を感じられないのも残念でした。
あのトムにジュリアが恋した、という所に説得力がなかった。

ジェレミー・アイアンズマイケル・ガンボンが出演しててよかったよ〜。
そこんところは雰囲気があってね。

全体的には音楽、衣装、美術なども楽しめ、爽快感もあり、
映画っていいなぁと感じる作品でした。