「私たちの青春、台湾」(シネ・ヌーヴォにて鑑賞)
台湾の社会運動「ひまわり学生運動」(2014年)に関わった学生二人の姿を描いています。
タイトルどおり、政治ではなく若者達の一時期(青春)に焦点を合わせたドキュメンタリーですね。
とはいえ、そう言い切れるほど単純ではなく、複雑な気分にさせられる映画です。
最初は、国を変えたいと行動を起こす若者たちに心動かされます。
特に中国人留学生ボーイーが、本国にいる家族と対立してまで台湾の社会運動に関わっていく姿に熱い何かを感じたのですが。。。
香港で後の「雨傘運動」のメンバー達(アグネスもいた)と交流する姿には、ガンバレ!と応援したくなる反面、
香港の現状を考えると残念で仕方ありません。
社会運動の光と影というか、やはり一筋縄ではいかない難しさも感じます。
ナショナリズムに傾いていく、そこにボーイーは疎外感を感じてしまいます。
そして後半、ちょっとビックリな展開が待ち受けてました。
大きなネタバレなので、詳しくは言えませんが。
映画を見る人の中には、過去の事とはいえこの人物を受け入れ難い(見ていて辛い)人もいるかもしれません。
特に、自身がそういった事で心の傷を負った経験がある人にとっては、この映画自体を生理的に否定しかねない事実が発覚します。
それ以上にビックリしたのは、監督が自分の思い込みをここまで露呈してしまうことでした。
これが計算だったら、逆にすごいけど。
監督の独りよがりな部分が、逆にドキュメンタリーとしてのリアリティを感じさせたのが皮肉でもあり、偶然の面白さを生み出していたと思います。
それでも、台湾の学生による社会運動は、大きな意味がありましたよね。
非暴力で組織力によって革命を起こす!
これって、日本でも十分に可能だと思うんだけど。。。。
あー、もどかしい
遅くなりましたが
今週末からと、来週末から
大阪市内で公開される映画の中から
気になる作品をピックアップします