先日、シネ・リーブルで見た「荒野にて」
少年に振り回され、少年にしてやられた122分
愛おしくて、哀しくて、腹が立って、ハラハラさせられ、祈るように見ていた。
子供の幼さと少年の逞しさを併せ持つチャーリー・プラマー、眼差しの演技が素晴らしい。
少年の孤独感がひしひしと伝わってくる。
愛を渇望する彼が出会った、一頭の馬=彼の希望だったのかな。
荒野の映像は美しく、その果てしなさは見る者を不安な気持ちにさせる。
独りよがりな行動は彼の無知や未熟さからではなく、もっと切実な気持ちから発生したんだなぁと、最後には彼を許したい気持ちになった。
それにしても、ブシェミに気がつかなかった私。。。。
しんどい映画だけど、もう一回見たい。
さて、今週末と、来週末から大阪市内で上映される映画をチェックしたいと思います。
【4月第3週】
「僕たちのラストステージ」
“Stan & Ollie”
4/19(金)〜 大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ にて上映
20世紀前半、ハリウッドに実在したお笑いコンビローレル&ハーディの晩年を描いた物語
「ある少年の告白」
“Boy Erased”
4/19(金)〜 大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズ なんば にて上映
アメリカの田舎町、牧師とその妻のひとり息子の「男性が好き」という告白に対し両親がとった手段とは、同性愛を”治す”という危険な矯正セラピーへの参加だった。
「ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ」
“HITLER VERSUS PICASSO AND THE OTHERS”
4/19(金)〜 シネ・リーブル梅田 にて上映
ナチスドイツにより奪われた美術品と、それに関わる人々の運命を描いたドキュメンタリー。
歴史家、美術研究家を始め、略奪された美術品の相続人や奪還運動に携わる関係者の証言を元に、ヒトラーの思想の背景と略奪された美術品が辿った闇の美術史に迫る。
「アガサ・クリスティー ねじれた家」
“Crooked House”
4/19(金)〜 シネ・リーブル梅田 にて上映
これまで見たクリスティ原作の映画、はほぼ面白くなかったのであまり期待はしてないのですが。。。
グレン・クローズ主演、ジュリアン・フェロウズ脚本なので見るかもです
他にも
「ベルナルド・ベルトルッチ監督追悼特集」
4/20(土)〜 シネ・ヌーヴォ にて上映
上映作品は「革命前夜」「ベルトルッチの分身」「暗殺の森」「暗殺のオペラ」「孤独な天使たち」
【4月第4週】
「希望の灯り」
“In the Aisles”
4/26(金)〜 シネ・リーブル梅田 にて上映
旧東ドイツ、巨大スーパーマーケットで職を得た内気な主人公を中心に、そこで働く人たちの素朴で、ちょっと風変わりで、心優しい物語
トレーラーを見る限り、めちゃ好み!
「幸福なラザロ」
“Happy As Lazzaro”
4/26(金)〜 シネ・リーブル梅田 にて上映
20世紀後半、外の世界と隔絶されたイタリアの小さな村で純朴なラザロと村人たちは、領主の侯爵夫人に支配されていた。
ある日、夫人の息子が起こした誘拐騒ぎをきっかけに、村人たちは初めて外の世界へ出て行くことになる。
16mmフィルムで撮影された美しい映像、これも見逃せない!
「イメージの本」
“THE IMAGE BOOK”
4/26(金)〜 テアトル梅田 にて上映
ジャン=リュック・ゴダール監督の最新作
「絵画、映画、文章、音楽をコラージュした映像」らしいが、どんな作品なのか気になりますね。
来週には、いわゆるゴールデンウィークが始まりますね。
山積みになってる本や、レコーダーに溜まってる映像、少しは消化したいところです。