ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「ハナレイ・ベイ」 ー自然の中で生かされてる、私たちー

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公式サイト:https://hanaleibay-movie.jp/

脚本・脚本:松永大司
原作:村上春樹
プロデューサー:小川真司
撮影:近藤龍人
(2018年/日本/97分)

※ネタバレを含みます

【ストーリー】
シングルマザーのサチ(吉田羊)は、息子のタカシ(佐野玲於)がハワイのカウアイ島にあるハナレイ・ベイで亡くなったことを電話で知らされる。大好きだったサーフィン中に大きなサメに襲われ死んだという。
(公式サイトより転記させていただきました)

 

映像化ってどうなん?と懐疑的でしたが、見てよかった〜

 

吉田羊さんが好きです
それだけに、この映画のトレーラーを見て「もしオセンチな作品になってたらいやだな」と、ちょっと敬遠してたのですが

 

結果、吉田羊主演だからOK! の映画でした
村上虹郎も良かったなー。虹郎クン、イイね、うん

 

俳優とそうでない人との差がいやでも目についたというのが、正直な感想
主人公が出会う若者二人のうち一人が、セリフ棒読み!と思ったら、どうやらプロサーファーの人のようです
息子役の人もイメージと違いすぎたのか、うーん

でも、とにかく吉田羊だから! ← クドイ

 

イギー・ポップをチョイスするセンスが好き

冒頭から流れる軽快な音楽と、その後少年を迎え入れる海が奏でる(少し不気味な)水音との対比が、その後の展開を予感させます

 

「自然がしばしば人の命を奪う」

 

この土地に住む人たちの死生観をちょっと共有した気になるんだから、映像の持つ力ってやっぱりすごい
原作を読んだだけでは、想像しにくかった部分です

 

圧倒的な自然を目の前にした時に感じる、恐怖と無力感
たぶん多くの人が経験した事のある感情だと思いますが、そんな気持ちを思い起こさせる映像には説得力がありました


蛇足ですが、入場時に手渡された「鑑賞後にお開けください」と書かれた封筒
思わせぶりですが。。。。これ、要らんやろ〜(笑)
中身は「決して、期待しないでください!」としか言いようがないです

 

大阪ステーションシティシネマにて鑑賞