6月9日 コッツウォルズ(Cotswolds)2日目
今日はウィリアム・モリスが賞賛したと言われる、バイブリー(Bibury)という村へ行く予定でした。
しかし、せっかく英国に来たのだから「庭」を見たいと急遽変更。
こちらもモリスが主導した「アーツ・アンド・クラフツ運動」に刺激され、作られたというヒドコート・マナー・ガーデン(Hidcote Manor & Garden)です。
ナショナルトラストの公式サイト(英語)
朝御飯を食べて、出発。
ボートン・オン・ザ・ウォーターから801番のバスでモートン・イン・マーシュで下車。
次に21番のバスに乗り1時間弱、Mickleton,Three Ways で降ります。
このミックルトン(Mickleton)という村からヒドコートまで、地図上では1.9マイルなので、たぶん歩いて行けるはず。
バス停の前にあるホテルは、その名も“Three Ways House”(スリーウェイズ・ハウス)
ミックルトン発祥の「プディングクラブ」の会合は、ここで行われるみたいですよ。
プディングクラブについてはこちら
ミックルトンは、観光客をほとんど見かけない静かな村という印象。
こんな邸宅が売りに出されてました。
イギリスは今、ひょっとして不動産バブルなのかな?と感じます。
昨日ボートン・オン・ザ・ウォーターの不動産屋を覗いてみたのですが、どの物件も高い!
田舎のちょっとしたコテージが日本円で4億円位してました。
そうでなくても、イギリス人は不動産の話題が好きだと耳にしますが。
TVをつけても、不動産関係の番組をよく目にします。
ふいに地元のお婆さんに声をかけられ「あそこは古い教会だから、是非見て行きなさい」てな感じの事(たぶん)を言ってはったのがここ。
St Lawrence’s Church という名前の教会で、千年以上前に建てられたのかな?
不確かな情報ですみません。
後から調べると、Mickletonのサイト(英語)にその辺りの事も載ってましたが、私の英語力では理解しきれませんでした。
中には入る事はできなくて残念。
村のパブ “The Kings Arms” この名前はよく見かけますね。
昔、神戸にも同じ名前のお店があったような。
村の南端、三叉路になっている所で東に折れます。
Baker's Hill(ベイカーズ・ヒル)という大きな道で両側は牧草地。
ここは車も通るコンクリートの道なので、ちょっと足が疲れる〜と思っていたら、北側の牧草地を歩いている人が遠くに見えました。
やっぱりフットパスがあるんですね。帰りはそちらを通ることにします。
道端に咲いていた一重のバラ
約30分で標識がある場所に到着。どうやら方角は間違っていないよう。
羊を見ながら北方面に15分程歩くと、キフツゲート・コート・ガーデン (Kiftsgate Court Garden) の看板が見えてきました。
キフツゲート・コート・ガーデンはヒドコート・マナー・ガーデンのすぐそばにある個人所有の庭園です。
キフツゲート・コート・ガーデンの公式サイト(英語)
2006年に放送されたNHKのハイビジョン特集(コッツウォルズ)でこの庭が紹介されて日本からのお客さんが増えたのか、サイト内に日本語のページもあります。
昼からのオープンなので、後で時間があれば寄りたい。
ここまで来たら、あと少し。東に進むとヒドコートの看板が見えてきます。
やっと、到着! 思ってたより遠かった。
ヒドコートは超有名な庭でたくさんの方が来ていましたが、皆さん車か観光バスのようで、歩いて来ている人は私達以外全く見かけませんでした。
ヒドコート・マナー・ガーデンの入り口
チケットを買って、かつての邸宅の中からみた庭園。
生け垣で囲まれた色々な庭が、次から次へと目の前に現れます。
(28種類の英国式庭園があるらしい)
庭ごとにその様式や色彩も異なっていて、実に多種多様な植物を目にする事ができます。
メープル・ガーデン
オールド・ガーデン
大きなヒマラヤ杉
庭園内のセルフサービスのカフェでクリームティをいただきました。
ここのクロテッドクリームは正直今一つでしたが、二人で7.20ポンドとお手頃価格です。
緑色のグラデーションが美しい。
石橋を渡ってみる
ザ・ロング・ウォーク
ラブリー ♪
1907年に母親が購入したヒドコートマナーに移り住み、長い年月を費やしてこの庭を造り上げたのは、アメリカ出身のローレンス・ジョンストン
ケンブリッジ大学を卒業したローレンスは、独学で造園を学んだそうです。
素晴らしい情熱ですね。
ロックガーデン
充実したキッチンガーデン
多肉植物もいっぱいありました。
池には、沢山の睡蓮の花が
ロングボーダーズには、バラがいっぱい
突き当たりに置かれているベンチの周りは白いフジ。
こういうワイルドな雰囲気が好きだなぁ。
さて、帰りはちゃんとフットパスを通りますよ。
こんな気持ちの良い場所を横断して行きます。
行きとは違って、あっという間に村に到着しました。
距離はさほど変わらないのに、気持ちの問題なんでしょうね。
ミックルトンで帰りのバスを待っていると、車に植物を積み込んだ人達が集まってきました。
どうやら私達が座っているベンチの後ろの花壇を、今から奇麗にするようです。
皆さん手際よく、次々に花苗をポットから出して植えていきます。
あっという間に奇麗な寄せ植え花壇が出来上がっていました。
少しだけお話したのですが、一人の方は以前新潟に住んでいたらしく、道の両側に雪が高く積もるほどだったと、懐かしそうにしておられました。
村をお花で奇麗にしようと、住人の方達が当たり前に行動している感じが良いですね〜。
ここの人達が素朴で気さくだったせいもありますが、このミックルトンという村に次回は泊ってみたいと思います。
その際は、結局行けなかったキフツゲート・コート・ガーデンを是非訪れてみたい。
続く
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