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ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「グローリー/明日への行進」 〜道まだ半ば〜

映画 か行

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ポスターは ↑ オリジナルの方がカッコイイ ♪
日本語タイトルも「セルマ」で良かったと思うんだけど

公式サイト:http://glory.gaga.ne.jp/
※音声が出ますのでご注意ください

監督: エヴァ・デュヴァネイ
製作: ブラッド・ピット / オプラ・ウィンフリー
主題歌: コモン&ジョン・レジェンド
(2014年 アメリカ制作 128分)
原題:SELMA

※ネタバレを含みます

【ストーリー】
1964年ノーベル平和賞を受賞したキング牧師(デヴィッド・オイェロウォ)は、翌65年、黒人の選挙権を求める525人の同志と共に、アラバマ州セルマから州都モンゴメリーまで80キロのデモ行進を始めるが、そこに待ち構えていたのは白人の州警察と民兵隊だった。
次々と黒人たちが殴り倒されていくニュース映像が全国に流れ、テレビの前の全米7,000万人が衝撃を受ける。
(公式サイトより転記させていただきました)

「キング牧師、史上初の長編映画化」

このキャッチコピーを見て、エッと驚きました。
そうだったのか〜? それは意外すぎる。
これまで、ドキュメンタリーの映像や演説を何度も見ているから、何か製作されていると勘違いしてました。
マンデラ(元南アフリカ共和国大統領)さんの映画は、何本も作られてるのにね。
牧師の遺族の著作権に対する考え方とか、色々事情があったようです。

脚本は、当時のFBIの監視記録を元に書かれたという事。
この時代のキング牧師の監視は予想の範囲でも、現代ではスノーデンの告発によって明らかにされたNSAの不当な個人情報の収集など、アメリカ政府(やイギリス)の組織っつーのは、いつまでこんな事を続けるんでしょうね。

FBIは盗聴により牧師の女性関係を握っていたともいわれますが、この映画に登場するキング牧師は結構人間くさいのです。
決して聖人ではないマーティン・ルーサー・キング・ジュニアが描かれているので好感が持てます。
他にも、信念はあってもどう行動して良いのかわからない人や、迷いのある人物なども登場します。
もちろんこういうテーマに欠かせない「洗練されていない南部の粗野な白人至上主義者」そういう極端な人もたくさん出てきますが、そこは事実だから避けて通れないんでしょうね。

今年のアカデミー賞受賞式では、主題歌「グローリー」の圧倒的なパフォーマンスと、その時のデヴィッド・オイェロウォやクリス・パインの涙が印象的でした。
ラストにこれを聴くとやはり、ある種のカタルシスは得られます。


Selma - John Legend ft. Common Music Video ...

が、一方で、現在何度も報道される白人警官達の黒人への横暴な態度や、(おそらく)黒人社会に憎悪を持つ男の教会での銃乱射事件など、遠く離れた日本に居る私でさえもアメリカの人種間の対立が目につくので、そういう現実を考えると暗い気持ちにもなります。

主役の David Oyelowo(デヴィッド・オイェロウォ)はオックスフォード(イングランド)出身の俳優で、最近では「大統領の執事の涙」や「ペーパーボーイ 真夏の引力」などに、少し前にはベネディクトも出演していたドラマ「スモール・アイランド」(2011年)にも出てました。
この人細かった記憶があるんですが、なんか貫禄があって別人かと思いましたよ。
公式サイトによると、役作りの為に体重を増やし髪の毛を刈り込んだとか。
あの、カリスマ性を感じさせるスピーチは素晴らしかった!
キング牧師といえば “I Have a Dream”の演説がまず思い浮かぶくらいですから、そこが肝心だと思います。

オイェロウォさんをはじめ、ジョンソン大統領役のトム・ウィルキンソンやティム・ロス、カーメン・イジョゴなど、主要な役所は偶然なのかイギリス人俳優が演じています。

大阪ステーションシティシネマ にて鑑賞

 

グローリー/明日への行進 [DVD]

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