ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

オックスフォードミステリー ルイス警部 S8「銃弾の行方」

Lewis S8 Ep1 “Entry Wounds”

【あらすじ】
狩場で起きた放火事件の後、オーナーの一人脳神経外科医のアリステアが撃たれる。
共同経営者のトム・マーストンが重要参考人とされるが、そのトムも死体で発見される。

ルイスが引退し chief inspector(警部)となったハサウェイ、思いっきり肩に力が入ってます〜!
冒頭、彼の部下となったマドックス刑事が友人に愚痴ってますが、ハサウェイはすごいやりずらい上司みたいです。
今シリーズのローレンス・フォックス、髪の毛を刈り上げコートの衿を立て、見た目もかなり尖ってます(笑)

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彼が部下に捜査を任せないので、マドックスの前任者達もやめてしまったとの事。
確かに、まだ信頼関係が築けてない相手に仕事をまかせるというのは勇気のいること。
それでも、人を育てるためにはあえてそうする事が必要だし、ルイスは彼に対してそうしてましたよね。
その結果、数々の失敗もありましたが(苦笑)

リーダーシップをとる立場にたったハサウェイですが、やはりまだまだ全体を把握して人を使う事ができない、というか余裕が無い。
だからこそ、ここでルイスの度量の大きさみたいなものが必要とされるわけです。というか、このドラマが成立するのでしょう。

こうやってみると、Endeavour(新米刑事モース)の上司サーズデイ警部補は包容力のあるタイプでモース(頭でっかち)と対照的、モースの部下だったルイスとハサウェイ(頭でっかち)の関係性と似ているので時代は繰り返されるのか〜?とか、今頃気がついた私は、かなり鈍いのかもしれない。。。

それよりも、家庭サービスを期待していたローラ(ホブソン)が、現場仕事に復帰したルイスに不満顔なのが気がかりです。
彼女に相談もなく復帰するってどうなん? と個人的にはちょっと心配になってしまいました。

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ローラが小出しに不満を表現する方法が、なんか可愛いけど。

今回の謎解き、弾道のトリックについて私はちんぷんかんぷんでした。
犯人の動悸も今ひとつしっくりこなかった。

なんだかんだで、ハサウェイの心境にも変化が訪れ、ハサウェイ&マドックスのコンビもぎくしゃくした感じがなくなってきました。
こうやって彼が進化していくと、ルイスの必要性がなくなる気がしますが(笑)
いろんな意味でまだ若いハサウェイをルイスがフォローし、もうしばらく二人のエピソードは続くんでしょうか。
ルイス&ハサウェイのコンビは大好きだけど、なんとなくそろそろ終わりが見えてきたかな〜というのが個人的な感想です。

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