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ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「8月の家族たち」 〜客観的に見ると面白い〜

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公式サイト:http://august.asmik-ace.co.jp/
※音声が出ますのでご注意ください

監督:ジョン・ウェルズ
原作・脚本: トレイシー・レッツ
製作:ジョージ・クルーニーグラント・ヘスロヴ
(2013年 アメリカ制作 121分)
原題:AUGUST: OSAGE COUNTY

※ネタバレを含みますので、ご注意ください

【ストーリー】
8月の真夏日。父親が失踪したと知らされ、
オクラホマにある実家へ集まった三姉妹。
真面目すぎて暴走しがちな長女バーバラ(ジュリア・ロバーツ)と、
反抗期の娘(アビゲイル・ブレスリン)、
実は別居中の夫(ユアン・マクレガー)。
ひとり地元に残り秘密の恋をしている
次女アイビー(ジュリアンヌ・ニコルソン)。
自由奔放な三女カレン(ジュリエット・ルイス)と、婚約者。
彼らを迎えるのは、闘病中だが気が強く、率直で毒舌家の母
バイオレット(メリル・ストリープ)と、その妹家族。
 (公式サイトより転記させていただきました)

シリアスな状況におかれた家族の物語ですが、
共感できる人物が誰一人いなかったのが幸いしたというか、
私自身深くかかわらず一歩引いたところから見たせいか、
そうヘヴィな気分にもならず、面白く見ることができました。

戯曲が原作、ブロードウェイで上演されていた
芝居(トニー賞ピューリッツァー賞を受賞)の映画化
という事で、セリフが多い多い。

セリフといっても、おフランス映画のソレのように
どうでもよい様なちょっと哲学的な雑談 ♪ みたいなものじゃなく
お互いを攻撃する悪態の応酬で、なかなか疲れます。

それでも、攻撃的でない何気ないセリフの中には、あぁ!と
あとで合点のいくようなモノや、味わい深いものなどがあり
映画としての良さというよりは、セリフの面白さを感じる作品です。

元々メリル・ストリープの演技が苦手なので、
彼女がこういうアクの強い役を演じると、正直クドく感じますが、
同時に、凄まじいモノも感じちょっと圧倒されます。

そんなクドさを中和してくれたのは、バイオレットの妹
マティ・フェイの夫・チャールズ(サム・シェパード)の存在です。

チャールズは、何故か(後にその理由はわかります)
息子(リトル・チャールズ)に辛く当たる妻から
彼を守る役割を果たしていますが、
この父と息子の愛情溢れる関係性が、
バイオレットと娘達の関係とは、対照的です。

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自立してなくて、場の空気も読めなくて、
とにかくドンクサい、そんなリトル・チャールズに
ベネディクト・カンバーバッチ(以下BC)が
ピタリとはまってました。こういう役、うまいよね〜

こちらも、母親からダメだしされてる次女のアイビー、
演じるジュリアン・ニコルソンは初めて見る女優さんです。
押しが強くなく繊細な感じが、スミレの花のよう。

主役・準主役の女優さん二人にはお腹いっぱいでしたが、
サム・シェパードクリス・クーパーやBCをはじめ、
脇役の面々が魅力的なので、DVDで見直したい映画です。
そうそう、ユアンはまた優柔不断な役だった(笑)

カレンの胡散臭い婚約者や、ネイティブ・アメリカン
家政婦ジョナ(ミスティ・アッパム)の正義感溢れる感じ
など登場人物像は皆、キャラがたってます。

マティ・フェイ役のマーゴ・マーティンデイルは、
パリ、ジュテーム」(2006年)で一番好きな
“14区”(アレクサンダー・ペイン監督)に出演してた人です。
いかにも“普通のおばさん”的な感じが
この作品のストーリー上でも活きてくるわけなんです。

夜の庭、ヴァイオレットが娘3人を呼び止め、過去の話をします。
昔、かっこいいブーツを履いていた少年に憧れ、
自分もそのブーツを手に入れたかったことなどを。

しみじみとした口調でヴァイオレットが語るこのシーン、
何故かすごく好きなんです。内容的には悲惨なんだけど、
彼女の正直な心の叫び、悲しさの要因が垣間見えるせいでしょうか。

また、父の自殺で深く心に傷をうけたバーバラが、娘に語る言葉
「私より先に死んではだめ。何をしても良いけど、生き抜いて」
このセリフは、なんだか心に染みたなぁ〜

ちょっと疲れる映画でもありますが、結構好きです。

TOHOシネマズなんば にて鑑賞。

ここのところ、ブログの更新が滞りがちなので、
鑑賞した映画の感想をあげることができていません。
前2週間の間の分を、簡単にメモしときます。

「オーバー・ザ・ブルースカイ」ブルーグラス
ブルーグラス・ミュージックの世界に酔いしれた ♪
が、ストーリーには乗り切れなかった。悲劇すぎる。

「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」
超くだらなくて面白い! けど、ちょっと中だるみでウトウトしてしまった
前作“Hot Fuzz”の方が断然好きかな。

“LA VIE D'ADELE”が衝撃的だったので、正直同じ時期に
見た他の映画の感想が薄〜くなってしまった気もします。