読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

犯罪 ~ドイツの奇妙な事件~

AXNミステリーで集中放送されてた「犯罪~ドイツの奇妙な事件~」
番組公式サイト:http://mystery.co.jp/program/verbrechen/index_s01.html

録画しておいたものを見ていたら、あれれ?
「なんか知ってるゾ、このストーリー」と思いました。

原作がこちらだったんですね。過去に図書館で借りて面白い!と
思った本なのに、読んだ事すらすっかり忘れてました (;^_^A

犯罪

犯罪

  • 作者: フェルディナント・フォン・シーラッハ,酒寄進一
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2011/06/11
  • メディア: 単行本
  • 購入: 10人 クリック: 112回
  • この商品を含むブログ (103件) を見る
 

番組サイトによると
ドイツで刑事事件弁護士として実際に活躍する
フェルディナント・フォン・シーラッハの処女作が原作で、
2013年ドイツ制作・全6話のドラマです。
原題:Verbrechen nach Ferdinand von Schirach

番組紹介では「シーラッハ自身が取り扱った事件も含め、
実在の事件に材を得て執筆されている」とありますが、
題材となる事件は、謎めいていてどこか奇妙、
白黒はっきりしないもの。犯罪そのものよりも、
人間を描いている所がヨーロッパのドラマだなぁと思います。

ここで扱われている犯罪は、どれも先進国というか
ある段階まで熟成された、そんな社会で起こるべくして
起こった犯罪という気がします。
精神の闇を覗き見るような感覚というか。

全体的にスタイリッシュでクール、乾いたタッチの映像で
淡々とストーリーが展開していきます。
視覚的にちょっとグロテスクな部分もありますので、
そういうのが極度に苦手な方は、避けた方がよいかもですが。

以下、各物語を簡単に紹介します。

第1話「フェーナー氏」Fahner
実直な人柄で知られる開業医のフェーナー氏だったが、
長年、妻からの仕打ちに耐えていた。だがついに、
彼の我慢にも限界の時が来て、妻を殺害してしまう。

第2話「タナタ氏の茶わん」Tanata's Teacup
サミール達チンピラ3人組が、レオンハルト弁護士に
助けを求めにくる。タナタ氏の屋敷から盗み出した物を、
持ち主に返して欲しいと言うのだ。

第3話「緑」Green
村では、フィリップによる羊の惨殺事件が続いていた。
同じ頃、18歳の少女ザビーネが失踪し、彼に疑いがかかる。

第4話「ハリネズミ」The Hedgehog
犯罪一家に育ったカリム。兄たちからは軽く見られていたが、
実は高い知性の持ち主だった。
ある日、強盗事件でつかまった兄を助け出すため、
彼は意外な行動に出る。

第5話「サマータイム」Sumertime
金融高級ホテルで見つかった女性の他殺死体。逮捕されたのは、
女性とホテルで密会していた、実業家のボーハイムだった。
ホテルの防犯カメラが示す時刻が、この事件のカギとなるが。

第6話「正当防衛」Self Defense
夜の駅、プラットホームでは2人の若者に男性が絡まれていた。
全く動じない男性だったが、胸をナイフで切られた次の瞬間、
反撃に出た彼は、なんなく2人を殺害していた。

統合失調症のような少年が主人公の第3話「緑」だけは、
ちょっととっつきにくい物語かもしれません。
第2話「タナタ氏の茶わん」に登場する3人組の言動がアホすぎて
笑えます。唯一、笑えるエピソードでしょうか。内容は怖いけど。
第4話「ハリネズミ」は、ちゃんとオチがあるし面白い。
レオンハルト弁護士役のヨーゼフ・ビアビッヒラーさんの
静かな演技も、余計な物を削ぎ落とした感じで良いです。

f:id:YURURI:20110912160230j:plain

原作は、読む者の想像力を膨らませる力のある作品だったと思うので
そういった味わいも残しつつ、映像化されている印象を受けました。
ちょっとモヤッとした後味と余韻が残ります。そういったドラマが
お好きな方には、特にお勧めです。

1話1時間枠で連続していないので、何も考えずに気軽に
見られる所も良いですね。

こちらのシリーズは、5月にまた放送されるようですので
視聴環境にあって見逃した方は、その際にぜひご覧ください!

フェルディナント・フォン・シーラッハの二作目、
↓ さっそく図書館で、予約しました。楽しみ ♪

罪悪

罪悪

  • 作者: フェルディナント・フォン・シーラッハ,酒寄進一
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2012/02/18
  • メディア: 単行本
  • 購入: 6人 クリック: 32回
  • この商品を含むブログ (69件) を見る
 

 【関連する記事】