ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

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“Sherlock” S3 E2 についての雑感

前回に引き続き、“Sherlock”(シャーロック)Series 3 です。
エピソード2についての、現時点での雑感。
(英語字幕で見た限りの印象なので、あやふやです)

ここから先は既にご覧になった方、
ネタバレOKな方のみお進みくださいね。

(注)ここから先は、粗筋や結末に触れています!

 

“Sherlock” Series 3 Episode 2 of 3(シャーロック シリーズ3 エピソード2)
“The Sign of Three”(ここは「三つの署名」ではなく、内容から言って
「3のきざし」みたいなニュアンスでしょうか)

E1同様コメディ要素が強いのですが、E1がドタバタコ喜劇だとすると、
こちらは、人情派コメディ。。。ではなく、ラブコメのようなノリです。
笑わせる箇所があちこちに差し込まれていて、私は楽しかったです。
ただ、こうなるともうミステリードラマではない気がする(笑)

英語難民としては、E1〜E3の中でこのエピが一番理解し難かったです。
シャーロックの弾丸トーク&いつも以上の、ものすごい長いセリフ!

他のエピソードは、翻訳サイト&何度も見ることでそんなにストレスは
感じなかったんですが、このエピは、けっこうイライラッとしましたね。
翻訳サイトだけではなかなか追いつかず、意味合いもよくわからない。
最終的には、ネット上に訳をあげてくださっている方の所で
すっかりお世話になりました。
耆徳なSherlockファンの皆様、本当にありがとうございます!

今回も、シャーロックは色んな姿で登場しています。
タキシード姿でピルエットを披露したり、
近衛兵の帽子 (Bearskin) を被って行進したり。

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ベストマンとブライズメイドの二人。この先、二人の関係は?!

振り返ってみると、E1では半裸で吊るされてたり、ボーイに化けたり、
E3でも。。。ここでE3のネタバレはここではしませんが
結果的には今までにない様々な姿を見せていました。
その点で、このシリーズは少々サービス過剰気味?かな?

賛否両論ありそうですが、個人的には酔っぱらいシャーロックが
結構好きでした。Who am I ゲーム(と言うんですか?)をする二人、
ユル〜い事この上ないシーンです。

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すっかりできあがって、目がすわってる(笑)

メアリーの元カレの行動を追跡し、釘を刺すシャーロックが面白すぎる。

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「僕は(あなたの電話番号を知ってる)高機能反社会的人間です」(怖っ)

結婚式で指輪を運ぶ役目をになった男の子。女の子かと思う位可愛い
この子とシャーロックのやりとりが、なんとも微笑ましい。

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Archie(アーチー)とsherlock、どこか通じるところのある二人

シリーズを通じて、シャーロックの感情が結構表面に出てきていますが、
ジョンに“世の中で一番愛する二人の内の一人が自分”だと言われて、
思いっきり動揺しています。(愛の告白ですからね!)

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自分がジョンのベストフレンドだと知り、固まるシャーロック
(このドレッシングガウン、おニューですか?)


ジョンの結婚式で、ベストマン(※1)をつとめる事になったシャーロック。
ソシオパスにそんな役目を?!と思わせておいて、結果的には彼がちゃんと
みんなを感動させる、というのはなんとなく予想の範囲ではありました。
(※1 花婿の立会人。世話役のチーフで挙式進行のサポートをする重要な人)

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お約束展開でもジンとしてしまう

冒頭8分以外は、全てジョン&メアリーの結婚式&披露宴が舞台で、
その間に、シャーロックの回想&思考(マインドパレス)シーンが
挟まれ、パラレルに進行していくという、
これまでにはあまりなかったタイプの構成でした。
モファット&ゲイティスとスティーブ・トンプソンの
ようですが、よくできてるな〜という印象。

パーティでは、ジョンのブロクに記載されている事件が、
花婿についての面白い話として、ベストマンから紹介されます。
ジョンのブログ:http://www.johnwatsonblog.co.uk/

マインドパレス内でも兄・マイクロフトが登場しますが、
原作同様、兄の洞察力にはシャーロックも一目置いているようですね。
現代版では、潜在意識下で頼りにしているという事でしょうか。
この二人の子供っぽい小競り合いが、結構好きです。

マイクロフトは弟以上に自己愛性パーソナリティ障害のような
暗い側面を持っているように感じられます。が、
シャーロックに対する愛情は少なからず持っている。。。
そんなキャラクターなんじゃないかと(希望も含め)思うのですが。

ラストシーン、“Oh, what a night!”(なつかしい ♪ )が流れ、
皆がダンスに興じる中、コートの襟を立て一人立ち去るシャーロック。
そうそう。賑やかなエピソードだからこそ、最後はクールに決めないとね。

December 1963 (Oh What a Night)

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