ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

2013年を振り返って-1 〜TVドラマ(海外)〜

あけましておめでとうございます。
本年も稚ブログにお越し頂きありがとうございます!

年初に2013年の総括みたいなものをしようかと思いますが、
一年前どころか昨日の事すらなかなか思い出せない〜
そして、それが年々確実にひどくなっています(笑)

さて、2013年は映画よりドラマに明け暮れた一年でした。

中でも「新米刑事モース~オックスフォード事件簿~(Endeavour)
(以下“エンデバー”と呼びます)がwowowで放送された事で、
その元となるドラマ「主任警部モース」を再び見るようになり
しみじみと楽しい時間を過ごしました。

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主任警部モース(Inspector Morse)」はコリン・デクスター原作、
英Zenith Productions制作の刑事ドラマで、日本では過去に
NHK(BS2)やAXNミステリーで放送されていました(全33話)
脚本、俳優、ロケーション、カルチャーなどなど、細部にわたり
私にとっては理想的な英ドラマの代表とも言える作品です。

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そんなモースの若かりし頃を、時代をさかのぼって描いたドラマが
前述の“エンデバー”なのですが、これがまた非常に丁寧に作られていて
見ごたえがあります。
ここ数年見たドラマの中で、繰り返し見たいと!思うのは
“SHERLOCK”と、この作品ですね。
日本語字幕付のDVDを早く発売して欲しいなぁ。

他にモースのスピンオフとしては、チャンネル銀河で放送されていた
オックスフォードミステリー ルイス警部(Lewis)」があります。
こちらはずっと視聴できる環境になかったのですが、
今年やっとその一部を見る事ができました(現在は放送されてません)。
モースの部下だったルイスが主役で、地味な感じがなかなか良いのです。

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「主任警部モース」を中心に、モースの過去を描いた“エンデバー”、
部下である部長刑事ルイスが警部になった未来を描いた“ルイス”と、
この3作品だけで、相当楽しめます。

さて、AXNミステリーでは「主任警部モース」を、
今年(2014年)の2月1日の17時から
毎週土曜日に4話連続で放送していくようです。
リマスターHD版で放送されるので、鮮明な映像で楽しめます。
くどいようですが、リマスターHD版は日本初放送です!!
日本語版DVDは現在は販売されていないだけに、録画必須!です。

デクスターの原作も、パキッとしていないどこかモヤモヤ感の
残る後味がイギリスらしい感じがして、やはり好みです。

モースについて長々と書いてしまったので、
あとは簡単にメモしていきます。

ITV系の「バーナビー警部」、このご長寿ドラマも
主役のジョン・ネトルズ(John Nettles)が交代した事で、
一つの時代が終わったなぁ〜と感慨深いものがありました。

新しめのドラマとしては、
「リッパー・ストリート(Ripper Street)」(第1話〜第8話)や、
「ブラウン神父(Father Brown )」のシリーズ1(全10話)なども
楽しかったです。どちらも英BBC系。

年末に見たのはアメリカのテレビチャンネルAMC制作のブラック・コメディ
ブレイキング・バッド(Breaking Bad)」です。

ブレイキング・バッド Season1 DVD-BOX

ブレイキング・バッド Season1 DVD-BOX

 

 評判どおり面白いけど、アメリカのドラマは刺激が強い!
普段まったりとしたドラマばかり見ているので、少々疲れました(汗)
ただ、面白くするためにわざとこういう展開にするのは見え透いてる〜とか、
あざといな〜とか思ってしまう私は、ひねくれ者です(笑)
ところで、第1〜4シーズンの全46話を一気に見る事ができたのは、
U-NEXTさんのお試し無料期間のおかげ。お世話になりました
最終シーズン5も、後々方法をみつけて見たいと思います。

そして、今年もシャーロック・ホームズが熱い!年になりそうです。
NHKBSプレミアムでは、グラナダ版ホームズが現在放送されています。
今放送されているハイビジョンリマスター版は画質が奇麗で、
過去にダビングしたDVDの映像をもう見る気がしなくなってしまいますね。
吹替えなのが残念!

現在見ているのが、イギリスでこの1月1日に放送が始ったばかりの
“SHERLOCK シリーズ3”で、今私の脳内はほぼこの事で占められています。
Hola Unblockerという拡張機能Firefoxに入れ、BBC iPlayerから
PCで見ているのですが(UK版のDVDを予約しているのですが、やはり
待てなかった!)字幕出しても今ひとつ理解できないのが辛いところです。

次回は、昨年見た映画についてメモします。

 追記:
昨年好きになったドラマを、もう一つ忘れてました。
ITVで2003-2009に放送されていた「ロンドン警視庁犯罪ファイル
(TRIAL & RETRIBUTION)」です。
AXNミステリーでは、この1月10日から再放送されるようで嬉しい!

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第一容疑者」の原作者リンダ・ラ・プラントが原作・脚本・製作総指揮を
しているらしいのですが、メリハリがあってハラハラさせるドラマです。
画面を多分割して見せる手法が多用されていたり、なんとなくアメリカの
ドラマ寄りっぽいところがあって、まったりとしたテンポのドラマが好きな
私の好みとは言えないのですが。。。。
それでも好きなのは、ロイシン・コナー警部(Victoria Smurfit)の
キャラクターに愛着を感じてしまったから。

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この女性警部は、気が強くて尊大な態度、自己中心的とイヤなやつの
見本みたいなタイプなのですが、そんな彼女がたまに弱みをみせると
なんだかすごく可愛いなぁと思ってしまうのですよね。
最初は反目しあっていたマイク・ウォーカー警視とも強い絆ができ、
ロイシンの人間らしさが見えてきたあたりでドラマが終了してしまい残念です。
ちなみに最初の方のエピソードでは彼女は登場しなかったと思います。

その他にも、AXNミステリーでは
ウィッチャーの事件簿の「ロード・ヒル・ハウス殺人事件」に続き
エピソード2「エンジェル通り殺人事件」と連続で
1月3日(金)夜の7時から放送されます(2月に再放送あり)

また、シャーロック・ホームズ生誕記念特集という企画で、
ビリー・ワイルダー監督の「シャーロック・ホームズの冒険」(1970年)や
ロシア版ワシーリー・リヴァーノフ版のホームズ
ベイジル・ラスボーン版のホームズなども放送されます。

AXNの回し者じゃないのですが、最近このチャンネルは充実してるので、
最後までこの局の話になってしまいました。ではでは、このへんで。

 またまた追記:

すみません、またしても忘れていたドラマを思い出しました。
2009-2011年にBBCで放送された“The League of Gentlemen”です

リーグ・オブ・ジェントルマン 奇人同盟! third series VOL.1 [DVD]

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マーク・ゲイティスを含むイギリスのコメディアン&作家4人組による
ナンセンスなブラック・コメディというかホラー・コメディというか。
色んな意味で衝撃的でした。

正直、最初はそのグロさについていけなかった(汗)のですが、
シリーズ1〜3(クリスマスSPも)を見るにつれ段々慣れるというか(笑)。
特にS3あたりは、それまで張られた伏線がいきてきて、上手いな〜と
うならされました。

スティーヴ・ペンバートン、リース・シェアスミス、マーク・ゲイティスの
3人でほとんどの登場人物を演じ分けしているのが、すごい!
最初は気持ち悪いと思ったキャラクターに対して、段々愛着を感じている自分に
ハッとします(笑)

見ごたえもありますが、その汚さというかお下劣さに
好き嫌いが別れそうなシリーズとも言えるかも。
いずれにせよ、イギリスのコメディは作り手の層が厚いですね。