公式サイト:http://fune-amu.com/( 音が出ます!)
監督:石井裕也
脚本:渡辺謙作
撮影:藤澤順一
照明:長田達也
美術:原田満生
録音:加藤大和
編集:普嶋信一
音楽:渡邊崇
衣装:宮本まさ江
ヘアメイク:豊川京子
原作:三浦しをん
(2013年 日本 134分)
※ネタバレ含みます。
【ストーリー】
1995年、玄武書房辞書編集部。
ベテラン編集者荒木(小林薫)は間もなく定年を迎える。
その後、監修の松本(加藤剛)を支えるメンバーは
お調子者の編集者・西岡(オダギリジョー)と
契約社員の佐々木(伊佐山ひろ子)のみになる。
自分の後継者を見つける決意をする荒木だったが、
辞書編集にむく社員になかなか出会えないでいた。
そんな」ある日、荒木は営業部内で変人扱いされ、
持て余され気味の男性社員・馬締光也(松田龍平)と出会う。
(公式サイトを参考にさせていただきました)
原作は、言わずと知れたあのベストセラー!
舟を編む (2011/09/17) 三浦 しをん 商品詳細を見る |
私は先月やっと読み終えたところですが
原作読まずに見たらもっと面白かったかも、なんてチラッと思いました。
原作の面白さや安定感のあるキャスティングなどから考えても
普通に面白い映画になるはずだと思いましたが、予想どおりでした。
石井裕也監督の最近の作品には、かなり納得いかなかったので不安はありましたが
大丈夫。難をいうと、ちょっと普通すぎる気もしますけど。
馬締のオタクな感じ、じっとりと下から人を見上げる表情、龍平兄さん上手いわ〜。
いや、原作の馬締のイメージよりシュッとしすぎな気もしますけど。
オダジョーの西岡というのも、まぁまぁ妥当な線でしょうか。
個人的には、もうちょっと爽やかな感じの西岡さんでも良かったんですけど(笑)
西岡の相手役の池脇千鶴さんは、あえて(?)のブサイクな感じが良かった。
契約社員の佐々木さん役は伊佐山ひろ子さん、
荒木には小林薫さんと、この辺りは魅力的な配役で安心して見られます。
安心といえば、エロも暴力も全くないこの映画は、家族で見られる
かつての松竹お正月映画みたいな存在という気がしないでもないです。
私、辞書編集部の事務職は余裕でできそうな気がしました。
根気のいる仕事ではあると思うのですが、あぁゆう地道な作業好きですわ〜。
少なからず“言葉”に興味を持っている人には、面白く感じられるお話ですよね。
冒頭や劇中に登場する“海”の映像は、「舟を編む」というタイトルと
“大渡海”の意味を連想させ、良い演出だと思います。
大阪ステーションシシティシネマにて鑑賞。