公式サイト:http://moonrisekingdom.jp/(音が出ます!)
監督・脚本・製作:ウェス・アンダーソン
共同脚本:ロマン・コッポラ
共同プロデューサー:スコット・ルーディン、スティーヴン・レイスズ、ジェレミー・ドーソン
(2012年 アメリカ 90分)
原題:MOONRISE KINGDOM
※ネタバレ含みます。
【ストーリー】
12歳のサム(ジャレッド・ギルマン)とスージー(カーラ・ヘイワード)は駆け落ちを決意した。
誰も知らない秘密の場所“ムーンライズ・キングダム”を目指して
(公式サイトより転記させていただきました)
「青少年のための管弦楽入門」をBGMに映し出される建物の内部は
ドールズハウスのようで、その先をもっと見たくなるような興味をそそるプロローグに。
個性的な建物の構造が「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ The Royal Tenenbaums」(2001) の
家を思い出させます。そこの住人が超個性的という面も。
やはり、どこかゆるゆるとした雰囲気の漂う作品なんですが、
物語の道筋が一本通っているというかわかりやすいので、おそらく
ウェス・アンダーソンのこだわりと、受け手(見る側)の嗜好が一致しやすく、
多くの人に受け入れられる映画といった印象を持ちました。
“シャープ警部”とか“スヌーピー”と、名前もベタで良いし。
スージー役のカーラ・ヘイワード、屈折した感じが自然に出ていて
彼女が朗読する本(ファンタジー)、カナブン(虫)のピアスなどが
スパイスとして上手く作品に溶け込んでるなぁと感じます。
脇を固める大人達も、個性派ばかり大集合!です。
特に、ブルース・ウィリスが“バカじゃないけど哀れかもしれない男”という役に
しっとりと寄り添ってる感じで、多面性を持つ俳優さんて良いなぁと
改めて思わせてくれました。シャープ警部良い!ですよ。そこはかとなく哀愁が漂ってて。
エドワード・ノートン(ウォード隊長役)なんかは、今更言うまでもなく
普通っぽい中に怖さがあるカメレオン俳優という感じですが。
福祉局のティルダ・スウィントンも、インパクト大でした。
彼女が映るとなんとなく、画面が締まるというか。
大団円を迎えるラストも、まるでマンガのようなショットで
でも決して大げさではなく、見ていてジワジワ嬉しさがこみあげてくるような
幸せな映画です。
これって監督の好みなんだろうなぁと思させる色調もお洒落で、
関連グッズなどを扱うコンセプトショップも開かれているみたいです。
グッズ可愛いけど、結構いい値段してる。。。。
サムがかぶっていたアライグマのファーの帽子、可愛かったけどこれは売ってないんですね(笑)
ムーンライズ・キングダム オリジナル・サウンドトラック (2013/01/30) サントラ、ハンク・ウィリアムズ 他 商品詳細を見る |
TOHOシネマズなんば にて鑑賞。