公式サイト:http://www.foxmovies.jp/lifeofpi/(音が出ます!)
監督:アン・リー
原作:ヤン・マーテル
製作:デヴィッド・ウォマーク
脚本:デヴィッド・マギー
撮影監督:クラウディオ・ミランダ
製作:デヴィッド・グロップマン
編集:ティム・スクワイアズ
(2012年 アメリカ 127分)
原題:LIFE OF PI
※ネタバレ含みます。
【ストーリー】
インドのボンディシェリで動物園を経営していたパテル一家は、
カナダ・モントリオールに移り住むことになる。
ところが16歳の少年パイと両親、多くの動物たちを乗せた貨物船は、
嵐に見舞われて沈没してしまう…。
(公式サイトより転記させていただきました)
カナダ人作家ヤン・マーテルが2001年に発表し、ブッカー賞に輝いた
「パイの物語」の映画化。
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アン・リー監督は作品毎に印象が違うというか、本当にいろんな映画を撮る人ですね。
この映画に関しては、夢の世界を表現したような幻想的な映像が
「スクリーンで見る映画」の醍醐味を感じさせてくれます。
しかも3Dという特性が活かされていて“包まれてる感”みたいなものもありましたし。
撮影監督のクラウディオ・ミランダは、あの「ベンジャミン・バトン」(2008年)を
撮影した人だったんですね。どこかロマンティックなテイストが感じられるような映像です。
冒頭、動物園を映し出した心地よいショットから始まり、
蝋燭やクラゲが放つ神秘的な光、謎の島を上空から撮った迫力あるカメラワークなど
こられを見るだけでも、映画館に足を運ぶ価値があると思います。
それと、リチャード・パーカー(虎)のCGがものすごくリアルで、驚きです。
「宗教は暗闇だ」とい言う父親と、ヒンドゥー教徒の父と兄。
そんな環境で育ったパイは様々な宗教に感化された結果、特定の宗教宗派に属していません。
“超宗教”とでも言いたいようなスタンスを保っているのが面白いし、
ここは彼に共感できるポイントだったような気もします。
もっと単純な冒険ストーリーだと勝手に思い込んでいたので、
この見る者に解釈をまかせるような展開はちょっと意外というか、
なかなか深いものがあります。
これはやっぱり、原作読んでみないとねーと思います。
TOHOシネマズ梅田にて、3D字幕版を鑑賞。