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ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「ゼロ・グラビティ」 〜究極の孤独〜

映画 さ行

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公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/gravity/
※音声が出ますのでご注意ください

監督・脚本・製作・編集:アルフォンソ・キュアロン
(2013年 アメリカ製作 91分)
英題:GRAVITY

※ネタバレ含みます結末にふれていますのでご注意ください!

【ストーリー】
地球の上空60万メートル。
温度は摂氏125度からマイナス100度の間で変動する。
音を伝えるものは何もない。 気圧もない。 酸素もない。
宇宙で生命は存続できない。
 (公式サイトより転記させていただきました)

天国の口、終りの楽園。」(2001年)のアルフォンソ・キュアロン
監督・脚本・製作・編集を手がけた作品。映画館でぜひ見て欲しい。

先々月だったか映画情報番組で、アメリカで興行成績トップという
この映画のニュースを見た時は「いかにもアメリカ人が好きそうな
メリハリの聞いたSFエンターテイメントなのかしらん」なんて
思ってたんですが、、、 とんでもない!

身も蓋もない言い方をしてしまうと「宇宙空間に放り出された人が
なんとか頑張って地球に生還する」という内容なのですが、
よくありがちな“ピンチを切り抜ける”作品とは、一線を画しています。
万人に受ける娯楽作品とはちょっと違う気がするのです。


静寂が怖い。
そうか、空気のない宇宙空間では音の振動は伝わらないんだった。
そんな中、地球(コントロール・ルーム)から聞こえてくる
カントリーソングは、異様なくらいの違和感があって
これから何かよくない事が起こる予感がするのです。

ロングショットから始まり、宇宙空間でミッションを遂行している
飛行士の様子を捉える冒頭のシーン、すごいロング・テイクです。
そして3Dである事が、宇宙空間の果てしない奥行きみたいなものを
よりリアルにしていると感じました。
そう、3Dって飛び出すためだけにあるわけじゃないのですよね。

最初は、パニック状態のライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)の
様子を見て、女性が周りの足を引っ張る物語なのかぁとちょっとがっかり
したのですが、物語が進むにつれ、彼女の背負う辛い過去と
そこからの脱出の物語に惹き付けられていきます。
特に、マットの幻が現れてからの展開には
晴れ晴れとした気持ちになりました。

監督は「逆境」をテーマに作った映画だといっていましたが、
私が感じたのは、とてつもないチャレンジの物語だと言う事。
ここまですごい事でなくても、私たちの人生も多かれ少なかれ
チャレンジの連続なのですから、こういうテーマには惹かれます。

見ているだけで、胸が苦しくなるような緊迫感と恐怖に
のみこまれそうになります。
そんな中、ソユースからの通信に反応したイヌイット
エピソードがありました。
このエピは後に、キュアロン監督の息子、ホナス・キュアロン監督の作品
「Aningaaq」として製作されたようです。

※映画の展開に関するネタバレが含まれています


Aningaaq (HD) - YouTube

邦題は、原題のまま「グラビティ」の方が良かったんじゃないでしょうか。
それでこそ、ライアンが大地を踏みしめるラストシーンが生きてくるのに。

映画とは全く関係ないのですが「ゼロ・グラビティ」と聞くと
Perfumeの曲の方が先に浮かんでしまう。

Zero Gravity - YouTube
中田ヤスタカさんの曲は、時々ツボにはまります♪

言い忘れてたけど、ジョージ・クルーニー演じるマットの
キャラクターは最高!でした。素敵すぎる。

TOHOシネマズ 梅田 にて3D版を鑑賞。