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ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「トランス」 〜ちょっと強引〜

映画 た行

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公式サイト:http://trance-movie.jp
※音声が出ますのでご注意ください

監督:ダニー・ボイル
(2013 アメリカ/イギリス 102分)
原題:TRANCE

※ネタバレ含みます

【ストーリー】
オークション会場ではゴヤの「魔女たちの飛翔」が競売にかけられていた。
名作が競り落とされた直後、ギャング(ヴァンサン・カッセル)の一団により
会場にガス弾が投げ込まれる。
競売人のサイモン(ジェームズ・マカヴォイ)は非常時の訓練どおり
絵画をタイマー式金庫に入れようとするが…。

今回はいつも以上に激しくネタバレしてしまいそうです!
公開してから結構時間が経っているので、すでにご覧になっている方も
多いと思いますが、これから見るというかたは読まないでくださいね。

「127時間」 (2010) 以来のダニー・ボイル作品。とはいっても
↑この映画は最近DVDで見たんですが、見ていてアイタタタ・・・と
生理的に辛かったです。それでも、後々色々考えさせられるという点で
今作よりも、見た後心に何かが残る映画でした。

そう、今作品は見ている間はそれなりに面白いけど、その後すぐに忘れてしまう、
というかもう忘れかけてる(笑)、そんな映画です。
中盤あたりまでは先の見えない展開にドキドキします。が、後半の展開が
ちょっとご都合主義的に。前半のスタイリッシュな演出はなかなか好きですが。

最初にサイモンを見た時のエリザベス(ロザリオ・ドーソン)の反応から
過去、二人の間に何かあった事は容易にわかるのですが、
その関係のオチの付け方がちょっと強引だったかな。
付きまとわれるのがイヤなら、その時点でサイモンに暗示をかけてしまえば
済む話を、そこまで引っ張らなくても〜。

男二人の女一人の三角関係で、その女性の心情に全く乗れなかったという点では
同監督の「シャロウ・グレイヴ」(1995年)に通じるものがあるかも。
ダニー・ボイルの描く女性ってなんかピンとこないのですね、私には。

ここまで主人公が魅力のないキャラクターというのもめずらしい。
あっ、主人公はエリザベスだったのか! マカヴォイ君、今回は本当に嫌なヤツでした。
ジェームズ・マカヴォイは、今が過渡期というか転換期なんでしょうか。
若い時の繊細でちょっと優柔不断なイメージは、初期のダニー・ボイル作品で
主役だったユアン・マクレガーを、もうちょっと優等生にした感じでしたが
そういったイメージは卒業なのかもしれませんね。

TOHOシネマズ梅田 にて鑑賞。