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ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「タンゴ・リブレ 君を想う」 〜型にはまらない面白さ〜

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公式サイト:http://www.finefilms.co.jp/tango/(音が出ます!)

監督:フレデリック・フォンテーヌ
脚本:アンヌ・パウリスヴィック / フィリップ・ブラスバン
撮影:ヴィルジニー・サン=マルタン
美術:ヴェロニク・サクレ
(2012年 ベルギー/フランス/ルクセンブルク制作 97分)
原題:TANGO LIBRE

※ネタバレ含みます

【ストーリー】
刑務所の看守をしているJ.C.(フランソワ・ダミアン)の私生活は平穏で几帳面、
何事も規則に従って生きてきた。
趣味といえば、週に一度タンゴ教室でタンゴを踊ることくらい。
ある日、教室に30代の女性アリス(アンヌ・パウリスヴィック)がやってきて、
J.C.は彼女とタンゴを踊ることになる。
(公式サイトより転記させていただきました)

この映画、いくつかの要素を含んでいて一言で表現するのは難しいかも。
あえて言えばコメディという気がします。ゲラゲラ笑うソレじゃないですが。
登場する人間の関係性もなかなか複雑でした。

主人公J.C.は、人影もないような平原でも、車を停止線までわざわざ戻して
停車するような、融通のきかない性格。
ここら辺の描写からして、ちょっと笑えます。

そんな彼がアリスの前に出た時の、どうしてよいのかわからない様子には
「一体何がしたい?!」と思わず突っ込み入れたくなりますよ。
大人の男性とは思えない、このモジモジ感!(笑)

生真面目だったはずのJ.C.ですが、アリスとなんとか関わりたいがために
タガが外れてしまいます。アリス&フェルナン夫婦は奔放というか、
J.C.とは対照的な人物として描かれているけど、J.C.自身が望んで
彼らの世界に巻き込まれたんじゃないかなぁと思うのです。
ラスト近く刑務所でのシークエンスは、J.C.が鈍くさくて笑えます。

ダンスが際立つ映画はどれも点数が甘くなってしまうのですが、
この映画の主な登場人物はたいして踊らないし、上手くない。そして、
ダンスに対する執着心がありません(アリスはすぐに教室やめちゃうし)

見所は刑務所の中のダンス・シーン。
プロダンサー、チチョ・フルンボリとパブロ・テグリによるタンゴには
鳥肌が立ちます。男同士なのに、そこから熱いパッションのようなものが
放出されているというか、吞み込まれそうになるのです。
できれば、このシーンをもっと見ていたかったですね。
 
テアトル梅田 にて鑑賞。