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ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「運命じゃない人」 〜完璧な台本〜

映画 あ行

運命じゃない人 [DVD]運命じゃない人 [DVD]
(2008/11/28)
中村靖日、霧島れいか 他

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公式サイト:http://www.likesomeoneinlove.jp/音が出ます!

※ネタバレ含みます。

監督・脚本:内田けんじ
プロデューサー:天野真弓
撮影:井上恵一郎
編集:普嶋信一
音楽:石橋光晴
美術:黒須康雄
衣裳:佐野あずみ、永井伸子
(2004年 日本 98分)

【ストーリー】
婚約破棄となり、二人で住む家を出てきた桑田真紀(霧島れいか)。
頼まれ事は断れず、すぐに人を信じてしまう典型的ないい人、宮田武(中村靖日)。
宮田の親友で私立探偵の神田(山中聡)。
そんな三人がある夜、レストランで出逢う。

コメディで、ミステリーでラブストーリー。そして友情の物語。

「鍵泥棒のメソッド」が「アフタースクール」以上に面白かったので、
未見で気になってたこの作品が無性に見たくなりました。

じっくりと練られた脚本、飽きさせない演出などは内田さんらしくて、
なおかつシンプルさが感じられるこの映画、上記2作品よりも好きかも。
余計なものが削ぎ落とされた感じで、オシャレですらあるような。

登場人物は皆、どこか可愛げがあって微笑ましいのです。

霧島れいかさん、資生堂HAKUのTVCMでお見かけした時は見入ってしまうくらい美しいのに、
この役ではオドオドとしてて普通っぽくて。いや、普通ではないか。気味悪いんだった(笑)
最初、彼女だとは気がつかなかったくらい。
真紀は意外にも大胆な行動に出ますが、最終的には見ている者を裏切ることはなかったようで…。

中村靖日さんがちょっと驚いた時の、ひょっとこみたいな顔が可愛いし、
宮田のオーバーリアクションは真紀といい勝負で、なんだか笑える。

かっこつけてるようでちょっと情けない神田も友達思いのイイヤツで
異性との出逢いを漠然ととらえている宮田に、結構本質をついたアドバイスしてましたよね。

最終的にはヤクザの浅井(山下規介)までも、悪い人じゃないなぁと思えてくるけど、
あゆみ(板谷由夏)だけは救われないヤツだったなー。

神田が宮田を心配する気持ちはホンモノなので、見ててなごむんですよね。
友情がベースになってるストーリーってやっぱり惹かれます。

この映画は、PFFスカラシップ作品です。
同じくPFFスカラシップ作品「川の底からこんにちは」が面白かった石井裕也監督は、
それ以後の2作品が残念ながら期待はずれだったのですが、
内田けんじ監督は、スケールアップして進化しているといった印象を受けます。
個人的にはこの映画のシンプルさが好きですけどね。