ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「ドライヴ」 〜予想以上にバイオレント〜

drive

公式サイト:http://drive-movie.jp/音が出ます!

監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
原作:ジェイムズ・サリス
脚本:ホセイン・アミニ
撮影:ニュートン・トーマス・サイジェル
編集:マシュー・ニューマン
音楽:クリフ・マルティネス
衣装デザイン:エリン・ベナッチ
プロダクションデザイン:ベス・マイクル
スタント・コーディネーター:ダリン・プレスコット
製作総指揮:デヴィッド・ランカスター、ゲイリー・マイケル・ウォルターズ、
        ビル・リシャック、リンダ・マクドナフ、ジェフリー・ストット、ピーター・シュレッセル
製作:マーク・プラット、アダム・シーゲル、ジジ・プリッツカー、ミシェル・リトヴァク、ジョン・パレルモ
(2011年 アメリカ 100分)
原題:DRIVE

※ネタバレ含みます。

【ストーリー】
天才的なドライブテクを武器に、昼は映画のカースタント、
夜は強盗逃し専門の運転手をしているドライバー(ライアン・ゴズリング)。
ドライバーはアイリーン(キャリー・マリガン)にひそかに思いを寄せていたが、
彼女には服役中の夫スタンダード(オスカー・アイザック)がいた。
ある日、服役から戻ってきたスタンダードがガレージで
血まみれで倒れている姿をドライバーが目撃し……。(シネマトゥデイより転記させていただきました)

冒頭、いきなりくりひろげられるカーアクションにドキドキする。
で、その後のオープニングの感じが、なーんかB級っぽいのです。
ピンク色のクレジットのせいか、音楽のチョイスのせいか、
はたまたドラマのようなカット割のせいか、なんとなく安っぽい匂いがするんですよね。

個人的には、CGを使ってアクションや爆破シーンをてんこ盛りにした映画よりは
こういった手作り感のある小さな作品の方が好みではあります。

ライアン・ゴズリングは、あまりセリフのない寡黙な男の役。
キャリー・マリガン演じる健気な人妻アイリーンも無口なので、
二人のシーンは目で語り合うとういうか、間が独特です。

そんな平和でまったりしたシーンがしばらく続くのですが、
アイリーンの夫が出所してから急激に、クライムサスペンス的展開になります。
で、まずい事になるんやろなぁと見ているこっちは予想するんですが、
まさにその予想通りになるんですよね。

一つ言えることは、物語でみせる映画じゃなく、役者の魅力でみせる映画という事です。
特にライアン・ゴズリングが、カッコよかったなぁー。
この主人公には、犯罪者でありながら誠実さと愛情にあふれた人柄を持つという
二面性を持たせていて、見る側は引きつけられるのです。

ただ、数々の残酷な暴力シーンにはひるんでしまいます。
特にエレベーターでの暴力にはかなり引いてしまいました。
それが唯一のキスシーンの直後というのが、ある意味効果的ではありましたが。
暴力シーンが苦手という方には、正直あまりお薦めできないです。

個人的には、音楽の使い方があまり好きじゃなかったかも。
ちょっとセンチメンタルな方向に傾きすぎのような気がして。

梅田ブルク7にて鑑賞。