公式サイト:http://www.piano-mania.com/(音が出ます!)
監督・製作:リリアン・フランク
監督・撮影・製作:ロベルト・シビス
撮影:ジャジー・パラツ
編集:ミシェル・バルバン
録音:アレクセイ・アシュケナジー、ヒャルティ・バゲール・ジョナサンソン、ダニエル・フリッツ、サビーヌ・パノッシアン
録音技術:マックス・バウアー
音声・音楽編集:ベネディクト・ダヴィド、イナ・ニコロウ
ミキサー:アンスガー・フレリック
音響デザイン:ニクラス・カンマートーンズ
ブーム操作:サビーヌ・マイヤー
オリジナル音楽:マチアス・ペシェ
視覚効果:アレクセイ・ツェルニー
制作:ヴァンサン・ルカッセン
製作総指揮:ハビエラ・テヘリーナ
(2009年 オーストリア/ドイツ 97分)
原題:PIANOMANIA
※ネタバレ含みます。
【作品紹介】
主人公のシュテファン・クニュップファーは、ピアノの老舗ブランド・スタインウェイ社を代表するドイツ人調律師。
1台のピアノで様々な表現を追求するピエール=ロラン・エマールは、試し弾きのたびに「質問がある」と繰り返す。
次々と高いハードルを課す完璧主義者のピアニストと、職人としての意地とプライドを懸けて、
無理難題を丹念にクリアする調律師―
究極の響きを求めて、両者一歩も譲らぬ“ピアノマニア”同志の共同作業の模様が、
時に緊迫した、時に平穏な空気の中で映し出されていく。
(公式サイトより転記させていただきました)
間違いなく、高品質なドキュメンタリー。
上映前のトレーラー、今ノリにノッてる感のあるライアン・ゴズリングとキャリー・マリガンが共演してる
「ドライヴ(Drive)」(ニコラス・ウィンディング・レフン監督)が面白そう!じゃあ〜りませんか。
サスペンス・アクションはどちらかというと苦手やけど、この二人が主役じゃ見るしかありません。
今年は花粉の量が少ないと聞いていたのに、ここ1週間は目のかゆみが尋常じゃない。
たまらず、耳鼻科で今より効き目の強いお薬に替えてもらいました。
スギ花粉アレルギーの皆様、もう少しがんばりましょう。
話が脱線しましたが、今作品はピアニストではなく調律師にスポットを当てたドキュメンタリー。
調律師シュテファンの労を惜しまない仕事っぷりが、見ていて気持ち良いんです。
私には聞き分けられないけれど、シュテファンとピエール=ロラン・エマールとの会話では、
クリーンな音、消え方が完璧な音、密な音、広がりのある音などと表現される音の数々。
唯一わかったのは、ピアノの上に反響板を取り付けた時とはずした時の音の違いくらいでしょうか。
彼ら音のプロフェッショナルは、ちょっとした音のズレも聞き逃さないのですよね。
自分の音を追及するピアニストからの度重なる要求に、時に重圧を感じているシュテファンですが、
全力でその要求に応えようとするその姿勢、そして決して明るさとユーモアを忘れない人柄が
素晴らしいですね。ラストシーンでは、彼のしかけた遊びにハッとさせられ楽しかったです。
シネマート心斎橋にて鑑賞。