ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」 〜オスカー少年の冒険と成長〜

EXTREMELYLOUD

公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/extremelyloudandincrediblyclose/index.html
音が出ます!

監督:スティーヴン・ダルドリー
原作:ジョナサン・サフラン・フォア
脚本:エリック・ロス
プロデューサー:スコット・ルーディン
撮影監督:クリス・メンゲス
衣装:アン・ロス
(2011年 アメリカ 130分)
原題:EXTREMELY LOUD AND INCREDIBLY CLOSE

※ネタバレ含みます。

【ストーリー】
911の同時多発テロで、大切な父(トム・ハンクス)を亡くした少年オスカー(トーマス・ホーン)。
ある日、父の部屋に入ったオスカーは、見たことのない1本の鍵を見つける。
その鍵に父からのメッセージが託されているかもしれないと考えたオスカーは、
この広いニューヨークで鍵の謎を解くため旅に出る。
(シネマトゥデイより転記させていただきました)

久しぶりに試写会に行って参りました。ノーベル製菓さん提供だったのでサワーズグミもいただきましたよ♪

9.11を題材として扱っている映画、今までは観たいと思う作品はなかったんですが、
この映画については個人の内面に向かって焦点があたっているので、
9.11はあくまでも“説明できない理不尽な出来事”としての扱いです。
そこが良かったですね。

発達障害の症状を抱えながら、ある分野では突出した能力をうかがわせる主人公の少年オスカー、
演じた少年はこれが初めての演技経験という事ですが、うーん!上手い。
ニューヨークという大都会に住むちょっとした小金持ちの家の子供という
生意気な感じもよく出てたし。ドアマンに対してあんな失礼な態度はダメだよね。

少年にとって無くなった父親は、まさに父親以上の存在。かけがえの無い存在。
そこんところは、ひしひしと伝わってくる。
父親がメッセージを残してくれたと信じたい少年は、鍵穴を探す旅に出る。

オスカーの旅には色々な人が登場して、そこには色々な人生がある。
こういう展開は結構好きなので、原作を読んでみたくなります。
しかし、府立図書館では予約件数9件。順番が回ってくるまでに1年近くはかかるかもしれないなぁ。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いものすごくうるさくて、ありえないほど近い
(2011/07/26)
ジョナサン・サフラン・フォア

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鍵穴が示すもの。。。。そこにはまた別の父・息子の物語があって。この展開は良かったですね。
それだけに、最後のブランコのシークエンスは必要なかったかなと思いました。
どうしても、きれいなオチをつけたいのかなぁ。。。。などと思ってしまう私は
やっぱりアメリカ映画に文句をつけたいだけなんでしょうか。ハハハ。

それでも、オスカー少年と爺ちゃん役のマックス・フォン・シドーが素晴らしかったので、
観てよかったですよ、うん。

梅田ブルク7にて鑑賞。