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ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」 〜その独自性に惹かれる〜

GLENN GOULD

公式サイト:http://www.uplink.co.jp/gould/音が出ます!

監督:ミシェル・オゼ、ピーター・レイモント
編集:ミシェル・オゼ
製作:ピーター・レイモント
撮影:ウォルター・コルベット
(2009年 カナダ 108分)
原題:GENIUS WITHIN:THE INNER LIFE OF GLENN GOULD

※ネタバレ含みます。

【作品について】
カナダのピアニスト・作曲家であり、1982年に脳卒中により急逝したグレン・グールドについての
ドキュメンタリー。

グレン・グールドについては名前さえ知らず、予備知識なしの真っ白の状態で見てまいりました。
クラシックに暗い私でも、惹きこまれる演奏と人物像です。

どんな形であれ音楽家を自認するなら、独創性がなければならない
この言葉が、彼の音楽に対する姿勢を物語っています。

グールドの演奏を聴いていると、元々ある楽譜から
彼の解釈により音楽を創造しているといった印象を持ちます。

そのピアノ演奏だけでなく自身が持つカリスマ性ゆえ、彼は時代の寵児となったんでしょうね。
しかし、世間というのはちょっとした事を面白おかしく取り上げるというか、
当時のインタビュー映像を見ても、バカバカしい質問をするなぁと思います。
どんな時代もどこにでも、くだらないマスコミは存在しますね。

ラジオの番組制作に関わった際のエピソード等を聴くと、その妥協しない姿勢が強く印象に残ります。
また、禁欲的なイメージが一人歩きしたり、ちょっとした行動が“奇行”だと話題になったりと
一昨年亡くなったマイケル・ジャクソンとの共通点を感じます。

「芸術家の強みは、高度な集中力を日常的に保持することができるところ」という
コーネリア・フォスの言葉には、大きくうなづけるものがあります。

しかし、その一方でグールドは、外部からの刺激に対する反応が激しい傾向が見られたようで、
神経の感受性が通常の人よりも強かったのかもしれないですね。
これが天性の才能を授かった芸術家の定めなのでしょうか。

バッハというと“ザ・バロック音楽”といった思い込みがあって正直あまり興味なかったんですが、
グレン・グールドのおかげで、ちょっとした新しい世界を知った喜びを得る事ができました。

バッハ:ゴールドベルク変奏曲(55年モノラル盤)バッハ:ゴールドベルク変奏曲(55年モノラル盤)
(2008/11/19)
グレン・グールド

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テアトル梅田にて鑑賞。