ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「ラブ・アゲイン」 〜クレイジーでおバカ(?)なラブコメ〜

CRAZY, STUPID, LOVE.01

公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/crazystupidlove/index.html

監督:グレン・フィカーラ、ジョン・レクア
脚本:ダン・フォーゲルマン
製作:スティーヴ・カレル、デニーズ・ディ・ノヴィ
製作総指揮:デイビッド・A・シーゲル、バンス・デジェネレス、チャーリー・ハートソック
撮影:アンドリュー・ダン
美術:ウィリアム・アーノルド
編集:リー・ヘイキソール
衣装:デイナ・ピンク
音楽:クリストフ・ベック、ニック・ウラタ
(2011年 アメリカ 117分)
原題:CRAZY,STUPID,LOVE.

※ネタバレ含みます。

【ストーリー】
まじめを絵に描いたような40代のキャル・ウィーバー(スティーヴ・カレル)は理想的な人生を送っていた。
安定した職に就き、マイホームを手に入れ、高校時代の恋人だった妻との間にはかわいい子供たちがいる。
しかし、妻エミリー(ジュリアン・ムーア)が男をつくり、離婚を考えていると知ったときから、
キャルの“申しぶんのない”人生はもろくも崩れ去る。(チラシより転記させていただきました)

予想どおり、面白かったです♪

監督は、ジム・キャリーが強烈な印象を残す(というか、出演作は殆ど彼の色合いが強くなる気がしますが)
「フィリップ、きみを愛してる!」のグレン・フィカーラとジョン・レクアのコンビ。
脚本家のダン・フォーゲルマンが、スティーヴ・カレルの主演を想定して書いたということで
主人公キャルはいかにもな垢抜けない中年男性。

その彼と対照的な、イケテるモテ男のジェイコブを演じるのはライアン・ゴズリング。
「ラースと、その彼女」や「ブルーバレンタイン」の役柄とは全く違い、
この映画ではスマートな遊び人そのものに見えます。鍛え上げた(?)肉体も披露してますよ〜。

CRAZY, STUPID, LOVE.02

ジェイコブに指南を受け、ぐっと(見た目だけは)洗練されたキャルが
初めてナンパに成功した相手が、な・なんと!。。。。とこんな風に
ちょっと強引やなぁ〜と思わせるストーリー展開が、後々にも出てきます。
面白いから、まぁいいかなとは思いますが。
こういった、コメディとドラマを融合したようなジャンルを、最近は“ドラメディ”と言うそうです。なるほど。

マリサ・トメイ(教師ケイト役)が、そんなちょっとした役で出てるんですが、
この人変わりませんね。いつまでもアネゴ肌的色っぽさがあるというか。好きやなぁ。
妻エミリー役のジュリアン・ムーアも、1960年生まれで今年51歳かぁ。綺麗です。

私が注目したのは、話の中心となる夫婦の子供(長男)ロビー(ジョナ・ボボ)と
ベビーシッターのジェシカ(アナリー・ティプトン)の関係。

CRAZY, STUPID, LOVE.03

この中に登場するカップルの中でも一見、一番成就しなさそうに思えるロビーの恋心ですが、
実のところ、一番将来的には有望な気がします。
今の時点で13才と17才という歳の差を感じていても、5年もたって18才と男の子と22才の女の子になれば
ぐっと現実味が出てくると思うし、ロビーがキャルに似てくる可能性もありえるしネ。
ロビーの卒業式にジェシカが渡したプレゼント(刺激強いよ〜)が、ニクイ!
アナリー・ティプトンは、ちょっと市川実和子さんに似てる雰囲気で、個性的。今後、注目です。

オープニング、レストランのテーブル下での効果的なスニーカーの使い方や、
キャルがそっと家を覗き見ている間に妻エミリーから電話がかかってくるエピソード等、
見ている側に、登場人物の関係性や感情を伝える演出が洒落てます。

エミリーの不倫相手、デイヴィッド・リンダーゲン(フルネームで常に呼ばれてた)役に
ケヴィン・ベーコン等、豪華キャスティングも魅力です。

そういえば、スティーヴ・カレルの出世作「40歳の童貞男」に出演してたセス・ローゲンが
製作に関わった「50/50」も面白かったし、アメリカ映画のコメディに今後も期待!です

シネマート心斎橋にて鑑賞。