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ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「汚れなき悪戯」 〜子供のいる日常のキラメキ〜

映画 か行

MARCELINO

監督:ラディスラオ・ヴァホダ
(1957年 スペイン 91分)
原題:MARCELINO PAN Y VINO

※ネタバレ含みます。

【ストーリー】
聖マリセリーノ祭りの日。病床の少女を見舞った僧侶が、いまや忘れ去られた奇蹟の物語をはじめる…。
12人の僧侶たちが静かに暮らす丘の上の僧院。その門前に、男の子が捨てられていた。
天涯孤独の赤子を哀れみ、僧侶たちはこの子に、祭りの日に出会ったことにちなんで
マルセリーノ(P・カルヴォ)と名づけてかわいがった。やがて彼は無垢ないたずらっ子に育つが、
いつしか天国の母親のことを想い、会いたいと願うようになる。
(“午前十時の映画祭”HPより転記させていただきました)

劇場では初鑑賞。
私が幼い頃(昭和の時代)は、クリスマスが近づくと「ホワイト・クリスマス」等と並んで
禁じられた遊び」やこの映画がテレビで放送されていました。何度か見たはずでも、
マルセリーノの事が回想シーンで語られるという展開は、全く覚えていませんでした。
この映画も「禁じられた遊び」も“見た”つもりでも“理解”はしていなかったという気がします。

マルセリーノの歌と共に流れる映像が、すごく楽しくて。
これまで印象に残っていた奇跡のシーンよりもむしろ、修道士達とマルセリーノの様子が
ほほえましくて、涙が出そうになります。
マルセリーノの前ででんぐり返しをしてみせるお粥さんをとらえた映像等も、心に染みます。

そして、マルセリーノは5歳にして、女性に「きれいだね」なんて言葉をかけるし。
やっぱラテンの男は違いますね〜
ヨーロッパは、映画における子供の使い方がやっぱり上手いですよね。
アメリカ映画ほど、わざとらしさが無いのが好きです。

「二階には決して上がってはいけない」なんて子供に言うと、どうなるか目に見えているので
かなりベタな展開ではあるんですが、やっぱり名作ですね。

正直、奇跡が起こることはどうでもいい気がします。
それよりも、そこに到るまでの修道院の中での彼等の生活が美しくて、感動します。
クリスマスシーズンだけでも、テレビで放送して欲しいなぁ。

TOHOシネマズ なんばにて鑑賞。