ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「ハートブレイカー」 〜可もなく不可もなく〜

L'ARNACOEUR

公式サイト:http://heartbreaker.jp/

監督: パスカル・ショメイユ
脚本:ローラン・ゼイトゥン、ジェレミー・ドナー、ヨアン・グロム
製作:ニコラ=デュヴァル・アデソフスキー、ヤン・ゼヌー、ローラン・ゼイトゥン
ラインプロデューサー:カミーユ・リプマン
撮影監督:ティエリー・アルボガスト
編集:ドリアン・リガル=アンス
フレーム:ジャン=ポール・アゴスティーニ
衣装デザイン:シャルロッテ・ブタイヨール
音響:パスカル・アルマン
音楽:クラウス・バデルト
メイクアップ:セリーヌ・コリネ
振付:クリストフ・ダンショ
(2010年 フランス/モナコ 105分)
原題:L'ARNACOEUR

※ネタバレ含みます。

【ストーリー】
やり手の「別れさせ屋」アレックス(ロマン・デュリス)は、
ビジネス上のルールとしてターゲットと恋に落ちないことをポリシーにしていた。
そんな彼の新たなターゲットは、10日後にモナコ
イギリス人青年実業家(アンドリュー・リンカーン)と結婚する
勝気な美女ジュリエットヴァネッサ・パラディ)。
婚約者との仲も良好でなかなか付け入るすきのないジュリエットに、
どうにか近づいたアレックスだったが…。(シネマトゥデイより転記させていただきました)

ラブコメとしては、まぁまぁといった印象でした。生意気なようですが。

面白かったのは、いかにもお洒落なジュリエットが1980年代のダサい(失礼!)
アメリカ映画「ダーティ・ダンシング」や、キャッチーなポップミュージックの代表ワムの曲が
大好物だという設定。

ダーティ・ダンシング」といえば、ヒロインの恋する相手がなんといっても、
あの(ランニング姿がめちゃ似合う肉体派)パトリック・スウェイジですから。
ダンスシーンは確かにすごいんですけど、どうしても野暮ったい印象が強いんですよね。

ところが、この映画のダンスシーンをロマン・デュリスヴァネッサ・パラディが再現すると
なんだか可愛いくてお洒落。デュリスのダンスはちょっとキモサもあったけど(笑)。

今回はデュリスが体を張ってというか、すごい顔芸で苦笑させてくれる。
特に、泣きに入る前の顔がすごい。
そして、「猫が行方不明」(1996)の時と甲乙つけがたい位、にやけた顔が板につきすぎ。
さすが、フランス一チャラ男の役が似合う俳優と私が認めただけありますね〜。
アレックスはジュリエットから「アホヅラ」と言われるシーンも登場するけど、
この路線をあえて狙ってたのかーと、妙に納得。

そういう意味でもロマン・デュリスという人は、やっぱりすごいなぁと思うけど、
ヴァネッサ・パラディが元々好みではないので、個人的にはあまり乗れなかった映画でした。
デュリスのコメディ路線は好きなんですけど、個人的には
モリエール 恋こそ喜劇」(2007)の方が、ずっと楽しめたかな。

シネ・リーブル梅田にて鑑賞。