公式サイト:http://goethe.gaga.ne.jp/(音が出ます!)
監督:フィリップ・シュテルツェル
脚本:フィリップ・シュテルツェル、クリストフ・ムーラー、アレクサンダー・ディディナ
製作:クリストフ・ムーラー
撮影監督:コーリャ・ブラント
(2010年 ドイツ 105分)
原題:goethe!
※ネタバレ含みます。
【ストーリー】
1772年、ドイト。法律を学ぶヨハン・ゲーテ(アレクサンダー・フェーリング)は、
博士号取得の試験を受けるが、不遜な態度を非難され、不合格になる。
作家を志すゲーテは意に介さず、書き上げた戯曲を意気揚々と出版社に送りつけるが、
激怒した父親から田舎町ヴェッツラーの裁判所で実習生として働くように命じられる。
頼みの戯曲も突き返され、ゲーテは父親に従うしかなかった。
(公式サイトより転記させていただきました)
ゲーテの人生のある時期を、綺麗な物語としてかなり脚色してる感じですが、
ドイツ人俳優が母国語で演じているのが良いですね。
「朗読者」を映画化した「愛を読むひと」で感じたような違和感が無くて。
久しぶりに、甘美な気持ちを味わえる恋愛映画に出会ったという気がします。
映像も素晴らしいし、主役の二人が魅力的。廃墟でのキスシーンの美しいこと!
シャルロッテ役のミリアム・シュタインは、決して今風のスタイルの良い美人じゃないけれど、
母性を感じさせるような大らかさが魅力的。「時が来たわ」と、ゲーテを誘う様子も率直で良いわ〜。
一方のゲーテは、理想と現実の違いを客観的に見られないというか、
まだまだ若いね兄さん、といった感じでしょうか。まっ、ピュアとも言えるんですが。
そこらへんが、この恋愛映画のキモという気もします。
ゲーテと実在のシャルロッテの関係と、映画で描かれている二人の物語はかなり異なるようですが、
「若きウェルテルの悩み」が世に出た経緯が、フィクションならではというか洒落てます。
そうそう、ドイツ映画でははずせないモーリッツ・ブライプトロイ、この人も相変わらずの
存在感でした。シリアスな役でも、なんかあの顔やと笑ってしまうんですよねー。
TOHOシネマズなんば(別館)にて鑑賞。