ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

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ゲキ×シネ「薔薇とサムライ」 〜Oh! タカラヅカ♪〜

公式サイト:http://www.bara-samu.com/

baratosamurai

作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
作詞:森雪之丞
(2011年 日本)

劇団☆新感線が上演したステージを、最新のデジタル技術で映像化した「ゲキ×シネ」シリーズ作品。

※ネタバレ含みます。

【ストーリー】
地中海を駆け抜ける女海賊アンヌ(天海祐希)は、黒い眼帯で覆った左眼に
コルドニア王国の先王の娘である証を秘めていた。
ある日、王国の兵士に捕らえられたアンヌは、新しい女王として君臨することに。
アンヌの用心棒をしていた石川五右衛門古田新太)はこの展開に異変を感じ、
アンヌを救おうと王家に乗り込むが…。(シネマトゥデイより転記させていただきました)

本作は「五右衛門ロック」(09年上映)のパラレルストーリーという事もあり、
前売券を買って心待ちにしておりましたー。この舞台の大阪公演はチケット入手できなかったし。

個人的には「五右衛門ロック」の面白さには及ばなかったものの、
ナンセンスな笑いが散りばめられたコミカルな作品でした。
出演者の歌唱力はこちらの方がだんぜん上回ってたし、ミュージカル的要素が強かったです。
ストーリーそのものは、シリアスであまり笑いのなかった「蛮幽鬼」の方が良くできてたかも。

アンヌを城に引き込む将軍を粟根まことさんが演じているので、
何か裏がありそうやな〜という予測がついてしまいました。

やはり、天海祐希さんが参加されているという事が、大きなポイントですね。
途中、オスカル風衣装に身を包み登場するシーンがありますが、
シャルル役の浦井健治さんと並んだ姿は、宝塚歌劇ベルサイユのばら」から
まんま抜け出したみたいで、不思議な気分です。

将軍の妻エリザベッタ役・森奈みはるさんも、元宝塚花組娘役トップスターだった方みたいで、
所々、宝塚の舞台の雰囲気が漂っていた気がします。とは言っても、宝塚歌劇は、
中学生の時に二度ほど見に行った経験しかない私が言うので、的外れかもしれませんが。

また、ボニー役の神田沙也加さんは、お母さん(松田聖子)ゆずりなのか
伸びのある素直な声質が印象的で、アイドル的要素あふれるキャラがイキイキしてました。

j他にも、山本太郎さんや藤木孝さん等の客演者達、橋本じゅんさんや高田聖子等劇団員さん達も
個性的で面白かったですよ。

とはいえ、古田新太さんが登場すると毎回「出た!」と思って前に乗り出す私がいます。
五右衛門ロック」でも御馴染み、ドロロ〜ンと変身する場面には笑ってしまう。

劇団☆新感線2011年夏興行「髑髏城の七人」は、またしてもチケット取れず。。。。
小栗旬、森山未來、早乙女太一、小池栄子、勝地涼仲里依紗の豪華ゲスト陣!という事もあり、
ぜひ生の舞台を見たかったのに、残念! あとは「ゲキ×シネ」化されるのを待つしかない。

梅田ブルク7にて鑑賞。