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ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「レイチェル・カーソンの感性の森」〜私たちが引き継がなければいけないもの〜

公式サイト:http://www.uplink.co.jp/kansei/音が出ます!

SENCEOFWONDER

監督:クリストファー・マンガー
脚本・プロデューサー:カイウラニ・リー
プロデューサー:カレン・モンゴメリ
撮影:ハスケル・ウェクスラー
編集:タマラ・M・マロニー
(2008年 アメリカ)
原題:A SENCE OF WONDER

※ネタバレ含みます。

【ストーリー】
1960年代、農薬の危険性と化学物質による環境汚染の問題について告発し、
賛否両論の論争に巻き込まれたレイチェル・カーソン(カイウラニ・リー)。
おいのロジャーと共に余生を過ごしたメイン州にある海岸のコテージで、
彼女の母親やロジャーについて、執筆してきた作品のこと、そして自然の大切さを語る。
(シネマトゥデイより転記させていただきました)

彼女の著書「沈黙の春」のタイトルは聞いた事あるなぁという程度で、
レイチェル・カーソンについては全く予備知識を持っていませんでしたが、
彼女の言葉に惹き込まれる55分間でした。

カーソン役のカイウラニ・リーがインタビューに答えるという形をとっていて、
ベルイマンの作品「ある結婚の風景」で、リヴ・ウルマンがカメラに向かって語りかける
そんな情景を思い出します。

生物学者である彼女は著書において、農薬などの化学物質の危険性を訴えたのですが、
それによって経済的損失を受けると考えられる層等から、さまざまな批判を受けたようです。
政府や大企業という権力を敵に回しても、人々に環境問題を意識させるきっかけになった
彼女の行為は、賞賛すべきものだと思います。

私自身「沈黙の春」を読んでいないし、化学物質の有害性・危険性についても詳しくありませんが、
どうやって元に戻すかわからないモノ(自然)を壊す行為は、やはり許されないという気がするので。

1960年代、「農薬や殺虫剤を大量散布することで有害生物を絶滅させる」というアメリカ政府の
政策があったとは知りませんでした。ほえぇ〜
化学物質に対する当時の考え方を考慮したとしても、アメリカという国は
今も昔も、徹底的に敵とするモノをやっつけるのが好きなんやなぁという印象です。

利益を追求する事だけを目的とした世界はもう見直すべき時代に入っている今日、
この映画には少なからず、感じるものがありました。

そして、「子供の世界は新鮮で美しく、感動にみちています」というカーソンの言葉どおり、
神秘さや不思議さに目を見張る心“センス・オブ・ワンダー”の大切さを感じる作品です。
海岸沿いにあるコテージのシーンも素敵ですよ。

沈黙の春 (新潮文庫)沈黙の春 (新潮文庫)
(1974/02)
レイチェル・カーソン

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センス・オブ・ワンダーセンス・オブ・ワンダー
(1996/07)
レイチェル・L. カーソン

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十三 第七藝術劇場にて鑑賞。