公式サイト:http://hankyudensha-movie.com/
※ネタバレ含みます。
【ストーリー】
阪急今津線の車両内。白いドレスを着て結婚式の引き出物を抱えた女性(中谷美紀)に、
見知らぬ老女(宮本信子)が声を掛ける。一方、暴れる彼氏を前に動揺する若い女性(戸田恵梨香)。
降りる彼を追う彼女にもまた、老女が声を掛けるのだった。
(シネマトゥデイより転記させていただきました)
阪神間に住む、あるいは住んでいた者にとっては、見覚えのある風景、
懐かしい社内アナウンスや到着チャイム等、プラスアルファの楽しみがある映画です。
かつて自分に馴染みのあった場所や風景が映画の舞台になるというのは、
何故見ていて楽しいんでしょうか?
例えば、今住んでいる大阪が舞台となっているらしい映画「プリンセス トヨトミ」には
あまり食指が動かない(原作が万城目学さんという事も影響していますが)のに対し、
実家や母校のある西宮・神戸が舞台になっている今作は、とりあえず観とかな!と思ってましたし。
ノスタルジアなんかなぁ。
さて映画は、万人受けしそうというか結構ベタな展開でしたが、楽しく拝見しました。
権田原美帆(谷村美月)と軍オタの圭一(勝地涼)のエピソードでは、
背景に花が散ったりする「ノダメ」風な演出が可愛かったし。
こういうPOPな雰囲気がチョイチョイ入ってる展開やと、もっと楽しかったかも。
この二人は、若いのに渋い存在感があるなぁと以前から感じてる俳優さんです。
時江おばあちゃんの回想シーンも結構好きです。
が、祥子へのアドバイス(会社を辞めて云々)や、おばさん軍団に注意する方法は、
なんだかなぁ。。。。とちょっと同意できないものを感じてしまいましたが。
ちなみに、かばんを投げて電車の座席を確保する人って一度も見たことなかったんですが、
去年初めて見ました。日本人ではなく、家族で観光に来てるある国のオバサンでした。
一緒にいたお父さんは肩身が狭そうにしていて、映画の中の康江(南果歩)みたいでしたよ。
それにしても、ミサ役の戸田恵梨香さんの足がスラリと綺麗でした〜。
彼女も含め南果歩さん、谷村美月さん、玉山鉄二さん(この役には少し男前すぎる気もしますが)、
有村架純さん、芦田愛菜ちゃんと関西出身者の方が多くて、変な関西弁を聴く気持ち悪さもなく、
中谷美紀さんが普通に共通語で話していたのが、逆に良かったと思います。
余談ですが、私がかつて阪急今津線を使って通学してた頃は、
宝塚駅〜西宮北口駅〜今津駅までが繋がってて直接行けました。
現在は、西宮北口で一旦乗り換えないと今津に行けないし、ホームも別になっています。
ただ、阪神国道駅周辺は工場地帯、今津周辺は下町というイメージなので、
この小説の舞台として考えると、西宮北口〜宝塚間だから成立したという気がします。
TOHOシネマズ なんばにて鑑賞。