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ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「ゲンスブールと女たち」 〜過ぎ去りし時代の上澄み〜

GAINSBOURG

公式サイト:http://www.gainsbourg-movie.jp/

監督・脚本:ジョアン・スファール
プロデューサー:マルク・デュ・ポンタヴィス、ディディエ・リュプフェール
エグゼクティブプロデューサー:マシュー・グレッドヒル
撮影:ギヨーム・シフマン
編集:マリリーヌ・モンティウ
プロダクションデザイン:クリスティアン・マルティ
衣装:パスカリーヌ・シャヴァンヌ
クリーチャー・特殊メイクアップ:ダビド・マルティ、モンセ・リベ
音楽:オリヴィエ・ダヴィオー
ピアノ演奏:ゴンザレス
(2010年 フランス/アメリカ)
原題:GAINSBOURG (VIE HEROIQUE)

※ネタバレ含みます。

【ストーリー】
1928年パリ、リュシアン(エリック・エルモスニーノ)はユダヤ人の両親のもとに生まれる。
成長して画家の夢をあきらめた彼はキャバレーでピアニスト兼歌手として働き、
1958年に自作の曲で歌手デビューを果たす。その後も数々のヒットを飛ばし、
やがて彼は当時人妻だったブリジッド・バルドー(レティシア・カスタ)と禁断の恋に落ちる。
(シネマトゥデイより転記させていただきました)

「醜い子はイヤ」
そんな残酷な言葉で、女の子に拒否されてしまう少年リュシアン。
浜辺に一人取り残された彼は、アニメーションの世界で自由に泳ぎまわります。
くわえタバコの魚たちも登場するユニークなアニメですが、
ジョアン・スファールという監督さんは、もともと漫画家なんですね。
それを知ると、この辺のセンスの良さは納得です。
そして、ゲンスブールと同じユダヤ系の方なんですね。

この少年リュシアンは、かなりオマセで女性好き。
美術アカデミーのヌードモデルに「ブラジャーを描くのは苦手だから取ってくれるかな?」
なんて言ったりします。面白いけど、自分が子供という事を利用する
こういうガキ(失礼!)は個人的には嫌いなんですよね〜。
少年には、濁りのないキラキラしたまっすぐな瞳でいて欲しいという
夢をまだまだ持っています、おばさんは。ハイ。

ゲンスブールの曲もアルバムを通して聴いた事はないんですが、20歳位の時に見た
彼の監督作品「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」は印象に残っています。
なにしろ、ジョー・ダレッサンドロが出てましたから!
思春期の頃、映画「悪魔のはらわた」を(テレビで)見た時、初めて性の目覚めというか、
エロを意識した俳優がジョー・ダレッサンドロなんです。

「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」は、ジェーン・バーキンも強烈やったなぁ。
彼女は、今もシンプルなお洒落が似合う雰囲気を持ち続けてるし、
サッパリした感じがとても好きです。
先日、東関東大震災のチャリティの為に、来日されてましたよね。
比べるもんでもないけど、ドヌーブのいかにもマダ〜ムな感じと対象的だと思います。

ゲンスブールが才能のある人という事は感じられても、
なぜ女性を惹きつけるのか、どんな風に魅力のある人物だったかというのは、
この映画では、あまり伝わってきませんでした。
ゲンスブールが幼い頃から抱えていたとされるコンプレックスを、
どんな形で昇華していったのか、または抱えたまま生きていたのか、
そのあたりが描かれてなかった気がします。あえて描かなかったのかもしれません。

ジュリエット・グレコを演じたアンナ・ムグラリスがものすごく素敵で、
ブリジット・バルドー役のレティシア・カスタが、めちゃゴージャス!です。

そして、ゲンスブールの分身、クリーチャーが登場しますが、演じているのは
ギレルモ・デル・トロ作品の常連ダグ・ジョーンズです。

嫌煙家には、ちとケムい映画やったかな。

梅田ガーデンシネマにて鑑賞。