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ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「ブラック・スワン」 〜怖くて痛いホラー〜

BLACKSWAN01

公式サイト:http://movies2.foxjapan.com/blackswan/音が出ます!

監督:ダーレン・アロノフスキー
脚本:マーク・ヘイマン、アンドレス・ハインツ、ジョン・マクラフリン
製作総指揮:ブラッドリー・J・フィッシャー、アリ・ハンデル、タイラー・トンプソン、
        ピーター・フラックマン、リック・シュウォーツ、ジョン・アヴネット
製作:マイク・メダヴォイ、アーノルド・W・メッサー、ブライアン・オリヴァー、スコット・フランクリン
(2010年 アメリカ)

※ネタバレ含みます。

【ストーリー】
ニューヨーク・シティ・バレエ団に所属するバレリーナ、ニナ(ナタリー・ポートマン)は、
踊りは完ぺきで優等生のような女性。
芸術監督のトーマス(ヴァンサン・カッセル)は、花形のベス(ウィノナ・ライダー)を降板させ、
新しい振り付けで新シーズンの「白鳥の湖」公演を行うことを決定する。
(シネマトゥデイより転記させていただきました)

バレリーナのニナが「白鳥の湖」主役に抜擢されるも、黒鳥の演技が全くできてないと
監督にダメだしされます。が、そんな事に負けないわっ!と努力するニナの物語。
と大まかな粗筋だけ耳にすると、まるで昔の少女漫画の根性モノのようですよね。

が、実際は主役を演じる事のプレッシャーに押しつぶされ精神が破壊されていく
ニナの心理を描いたサイコ・ホラーといったところでしょうか。

しかも予想以上に怖くて、それプラス生理的に苦手な、グロテスクな場面もありました。
あ〜、もう痛くて見てられない!という感覚です。そう、あの指のシーンとか。

ニナのお母さんも不気味やし、何よりあの親子関係が異常ですよね。
一番ビクッとしたのは、病院にいるはずのベスが部屋に立ってるシーンです。
これを見た瞬間、1cmは椅子から浮いたと思います、私。。。ちょっと恥ずかしかった。

BLACKSWAN03
↑ベス役のウィノナ・ライダー、久しぶりに遭遇しました。もう中年の役を演じる歳なんですね、彼女も。

リリー役のミラ・クニスさん、ゴージャス!ですね〜。この作品で初めて彼女の事を認識しましたが、
ウクライナ出身なんですね。なるほど、ウクライナと言えば美女の多い国というイメージですが、
まさにイメージ通り。目がとても印象的で、吸い込まれそうな魅力があります。
BLACKSWAN02

最初にこの映画はサイコ・ホラーだと申し上げたように、バレエ映画ではないんです。
つまり、バレエ的に美しく見えるようには作られてはいません。
ニナに関しては、踊っている場面にもかかわらずバストショットのフレーミングが多用されていますし。
彼女の心理状態を表す効果を狙った為+踊りのクオリティの問題等、種々の理由があると思いますが。

黒鳥のシーンでは、デーモン小暮張りのメーク!と表情でまず強い印象を見るものに与え、
羽化していくかのようなCGで迫力を出していますが、たいした踊りはしてないように思えます。
(ここで観客の大喝采をあびるシーンは、昭和の少女マンガ的でした)
要するに、バレエを見せる映像ではなく、鏡の多用とかを使ったけっこうベタな
視覚的効果を狙った映像という印象です。

しかーし、なんといってもこの映画の醍醐味はナタリー・ポートマンの真に迫る演技ではないでしょうか。
「ブルーバレンタイン」のミシェル・ウィリアムズをおさえて、今年度のアカデミー主演女優賞を受賞したのも、
仕方がない気がします。今作品はやはり、彼女の代表作になったのかな。
先日予告編が流れていた、主演作「水曜日のエミリア」は2009年の作品なんですね。
この時期公開されるという事は、ブラックスワン効果なんでしょうか?
いずれにせよ、とても楽しみです。

TOHO シネマズナンバにて鑑賞。