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ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「英国王のスピーチ」 作品<役者 という印象は否めない

映画 あ行

公式サイト:http://kingsspeech.gaga.ne.jp/音が出ます!

thekingsspee

監督:トム・フーパー
製作:イアン・カニング / エミール・シャーマン
脚本:デヴィッド・サイドラー
撮影:ダニー・コーエン
編集:タリク・アンウォー
美術:イヴ・ステュワート
衣装:ジェニー・ビーヴァン
(2010年 イギリス/オーストラリア)
原題:THE KING'S SPEECH

※ネタバレ含みます。

【ストーリー】
幼いころから、ずっと吃音(きつおん)に悩んできたジョージ6世(コリン・ファース)。
そのため内気な性格だったが、厳格な英国王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)は
そんな息子を許さず、さまざまな式典でスピーチを命じる。
ジョージの妻エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)は、
スピーチ矯正の専門家ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のもとへ夫を連れていくが…。
(シネマトゥデイより転記させていただきました)

作品そのものよりも、俳優の演技の素晴らしさと安定感に酔う映画という印象。
主要な登場人物3人をこのメンバーでがっちり固めるとは、それだけで
ハズレ無しでしょという気がします。

バーティーの妻エリザベス役、映画を見た後の今となってはヘレナ・ボナム=カーター以外に
想像できない位、大らかで母性あふれるキャラクターに沿ってました。
元々がお嬢様のヘレナですから、気品に関しては全く違和感ないですね。

ジョージ6世役のコリン・ファースは、外見こそちょっと違うかなという印象ですが
その他の要素では、納得の演技です。「高慢と偏見」のダーシー役の次くらいにはまってたかも。
「マンマ・ミーア!」のエンディングで踊ってるのを見た時は、ファンやめようかと思いましたが(笑)、
シングルマン」からまた、こっち側に帰って来てくれてよかった。

ちなみに、エドワード役のガイ・ピアースはそこら辺にいるマッチョな兄ちゃんにしか
見えへんかった。。。。が、過去に映像で見たエドワード8世の笑い顔になんとなく
イヤラシさを感じてた私は、ミスキャストでもないかもしれんなぁ等と思っていたのですが。

そして、ジェフリー・ラッシュが演じる事でライオネルという人物がなんとも魅力的でした。
自分の信念に基づき堂々と振舞い、かつユーモア精神にあふれています。
実際はどんな人物だったのかは知る由もありませんが、治療中の二人の会話は
記録されたものに基づいていると、どこかに記載があったと思います。

ジョージの妻エリザベスがライオネルを訪ねたのは、ハーレー街! 
ロンドンのハーレー街といえば、コナン・ドイルアガサ・クリスティ等の推理小説にも登場し、
その作家ゆかりの名医が集まる通り。こんな事だけでぐっとリアル感が増します。
また、イギリス的皮肉の効いたセリフも散りばめられています。

やはり一番盛り上がりを見せるのは、対ドイツ開戦時のスピーチでしょうか。
見ているこちら側も力が入ってしまい、祈るような気持ちでジョージ6世の発する一語一語を
たどっていく感じです。まぁ、意外性はほぼ無い展開なんですけどね。
このシークエンスでは、映画「落下の王国」でも使われていた交響曲第7番「第2楽章」が効果的でした。
http://www.youtube.com/watch?v=Yz4rXnwxKG4

メジャーな映画館での上映にしては、めずらしくエンドロール中に席を立つ人が少なかったです。

TOHOシネマズ なんばにて鑑賞。