ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

「エリックを探して」 〜ブルーカラーのオヤジパワーが炸裂!〜

LOOKING FOR ERIC

公式サイト:http://www.kingeric.jp/音が出ます!

監督:ケン・ローチ
脚本:ポール・ラヴァーティ
原案・製作総指揮:エリック・カントナ
製作:レベッカ・オブライエン
製作総指揮:パスカル・コーシュトゥー、ヴァンサン・マラ ヴァル
ラインプロデューサー:ティム・コール
撮影:バリー・アクロイド
プロダクションデザイナー:ファーガス・クレッグ
編集:ジョナサン・モリス
録音:レイ・ベケット
音楽:ジョージ・フェントン
衣装:サラ・ライアン
キャスティング:カーリーン・クロフォード
(2009年 イギリス/フランス/イタリア/ベルギー/スペイン)
原題:LOOKING FOR ERIC

※ネタバレ含みます。

【ストーリー】
マンチェスターの郵便配達員エリック(スティーヴ・イヴェッツ)が、
サッカー選手のエリック・カントナのポスターに語り掛けると、
部屋の中にカントナ本人(エリック・カントナ)が出現。
最初の妻、リリー(ステファニー・ビショップ)への思いを断ち切れないエリックに、
カントナはアドバイスを送る。それからも、カントナはたびたびエリックの前に現れるようになり…。
(シネマトゥデイより転記させていただきました)

カントナ。。。。全くサッカーを知らない私は、もちろんこの選手について知るはずもなく
たぶん、過去に輝かしい実績を残した有名選手なんやろなぁと思いつつ見ていました。
あの試合の時のあのゴールが云々という話や、チームについての話等が結構出てくるので、
(ヨーロッパの)サッカーチームに詳しい人はもちろん、ある程度知ってる人には、
もっともっと楽しい映画ではないでしょうか?(知らなくても楽しいけど)

最初はウジウジした主人公にちょっとイラッとして、やっぱりケン・ローチの映画は
気持ちが暗くなるわぁという印象です。
郵便配達員エリックは、自分の事を「クソみたいな人生」なんて言うんですが、
私から見ると、安定した職業に就いてるし(正直これが一番羨ましい!)、
自分を思ってくれる仲間がいるし(これほど頼もしいことは無いよね)、
全く捨てたもんじゃないよなぁと思えるんですよね。後は、彼次第やん!という感じです。

エリックは元々思いやりがあって良い人なので、きっかけと行動力さえ伴えば
もっと素晴らしい人生になるのは目に見えてると、見ている人は感じるでしょう。
彼の人生にカントナが関わってくるというのが、いかにも映画的で面白い。

直前に観た「愛する人」とは違って、目の保養になるような美しい女性も出てこないし
オヤジが百人位集合した絵ヅラは、はっきり言ってむさくるしいです。
でも、その全員がカントンのマスクをカブってるから、思わず笑ってしまう。
やっぱりこういうスカッとする方向性でお願いしますよ! ケン・ローチ監督。

テアトル梅田にて鑑賞。