ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

ゲキ×シネ「蛮幽鬼」

banyuki

公式サイト音が出ます!

演出:いのうえひでのり
作:中島かずき
(2010年 日本)

【ストーリー】
遠い昔。一つの政権で統治され始めた島国・鳳来の国で、友の無念を晴らすことだけに命を懸ける
復讐(ふくしゅう)の鬼、伊達土門(上川隆也)は、サジと名乗る男(堺雅人)の協力を得て、
幽閉されていた監獄島から脱獄する。土門は順調に復讐(ふくしゅう)の道を突き進むが、
かつて将来を誓った女、美古都(稲森いずみ)と再会する。
(シネマトゥデイより転記させていただきました)

2009年夏に上演された劇団☆新感線の時代活劇を、最新のデジタル技術で映像化した
「ゲキ×シネ」シリーズ。

前売りを買って楽しみにしてましたゲキ×シネ!
とはいっても、過去に「五右衛門ロック」しか見た事がなくて、やっと2回目。
劇団☆新感線の公演にも足を運んだ事がありません。
今年も『薔薇とサムライ』のチケット、取ることができませんでした。(>_<)
(↑こちらも来年あたりゲキ×シネ化しそうなので、せめてそれを楽しみたいと思います)
そんな、あまり知識のない私の目線からの感想を。

もっと笑いが欲しい!と思うのは、私のワガママですか?!

いや、もちろん面白かったんですよ。山内圭哉さんと橋本じゅんさんには特に笑わせてもらいました。
コール&レスポンス、私も劇場でしたかったなぁ。

でもね、主役の上川隆也さん目が怖い〜
banyuki02
この方、お芝居が上手くて迫力があるんですが(NHKドラマ「大地の子」では何度泣かされたことか)
ここは笑いを取るセリフ、というところの間がちょっとなんか違う気がしました。惜しい!
そして、ヒロイン役の稲森いずみさんはひたすらシリアスやったし。
五右衛門ロック」の松雪泰子さんは結構おちゃめでしたもんね(歌は今ひとつでしたが)。
でも、稲森さんのラストシーンで少しだけウルッときました。素敵でした、彼女。

banyuki04
次回は「復讐の鬼」なんて役じゃなく、もう少しやわらかい上川さんを見てみたいです。
堺雅人さんは「笑いながら殺す」という役がもうピッタリ!で、彼以外には考えられない気がしました。
うそ臭い笑顔でシビアなセリフを言うというのは、今までの役でもなんかあったような記憶が。
カーテンコールでの姿もかっこよかったですよ。

登場シーンの踊り、その妖艶さに恐れ入りました!早乙女太一さん。この公演の時はまだ18才なんですね〜。
さすが大衆演劇の劇団員として育ってきはっただけあって、立回りにも華があります。
banyuki03
そう、なんていうかおなじみの時代劇のタテのシーンとは違って、お芝居で“見せる”事を意識した
立回りの演技なんかなぁと素人目ながら思いました。すごいハデなんですよね。

想像以上に殺陣シーンが多くて、そこも私としては残念。映画でも戦闘シーンが苦手なもんで
こればっかりは仕方がないですね。
そして、やっぱり古田新太さんが出てない事が少しだけ残念な私でした。最初からわかってんのに、
こんな事言うのは、反則ですが。すみません。
アホなノリをもっと欲しいと思ってしまう私は、笑いに貪欲すぎるのかもしれません。

そうそう、上川さんと遊日蔵人(あすかのくらんど) 役の山本亨さんの声がすごく似てませんでしたか?
二人が会話するシーン、ちょっと頭がこんがらがってしまいました。←アホです。

でも、ゲキ×シネはやっぱり迫力ありますね。またぜひ行きたいと思います。
これだけ楽しめて前売り二千円はコスパ高いですよ。

この映画、大阪ではパークスシネマとブルク7で上映されています。
私は、パークスシネマのシネマ9(プレミアム9)で見ました。ここ、好きなんですよね。
映画祭他で何度か利用していますが、席が広くてめちゃくちゃゆったりしてます。
専用のラウンジやトイレもあって、まさにプレミアム〜♪