ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

ミックマック

MICMAC

公式サイト音が出ます!

監督・脚本: ジャン=ピエール・ジュネ
脚本: ギョーム・ローラン
撮影: テツオ・ナガタ
音楽: ラファエル・ボー
(2009年 フランス)
原題:MICMACSA TIRE-LARIGOT

※ネタバレ含みます。

【ストーリー】
発砲事件で頭に銃弾が残ってしまったバジルは、ガラクタ修理屋のプラカールと出会い、
ユニークな仲間たちと共にガラクタ集めを手伝うことに。
新たな人生を得たバジルだったが、ある日、頭のピストルの弾を作っている会社と
父の命を奪った地雷製造会社を発見。人生をメチャクチャにした死の商人に仕返しをしようと企む。
(シネマトゥデイより転記させていただきました)

“ル・モンド・デ・ジュネ” 
ジュネの世界ってやっぱり好きやぁ〜 ブラックやけど、ゆるくて可愛い。

主人公バジルを演じるのは、監督としても成功しているダニー・ブーン。
「ぼくの大切なともだち」に引き続き、ユニークな役柄。
映画の最初と最後の方で披露してたハンドクラップのようなものは、どうなってるんでしょうか?!

そして彼の仲間達を演じる俳優陣も個性派揃い。ジュネ作品お馴染みのドミニク・ピニョンや
ヨランダ・モローも。こういう俳優達が存在してるフランス映画界って、ホントに豊かですね。

バジルが勤務してたビデオ店で見ていたのは、ハンフリー・ボガートローレン・バコール
出てる映画「三つ数えろ」。この映画の終わりが、フィルム・ノワール風のオープニング
クレジットとつながってるというのも洒落てる。

ロマンチックさも忘れない。軟体女とバジルの恋のゆくえは?!
彼等に刺激された計算機女子の反応も可愛くて。女子はやっぱりキスが好きなんです!

「武器で儲けるってやっぱり大いに疑問よねぇ」なんていうフツーの感覚が、
エスプリたっぷりに表現されてる感じ。サッカー場に地雷って!!!!
社長二人をヴァーチャルな旅にいざなうシークエンスも、笑える。
YouTubeにアップロードしたのもウケた。時代を反映してますね。
死人が一人も出なかったら、もっと良かったけど。

梅田ガーデンシネマにて鑑賞