【ストーリー】
高校のアマチュアボクシング部所属の体育科の鏑矢(市原隼人)は、
ボクサーとして天性の素質を持っていた。
一方、彼とは幼なじみで進学科の秀才、木樽(高良健吾)は子どものころから
腕力にはまったく自信がなかった。
だが、木樽は自分も鏑矢のように強くなりたいと願い、ボクシング部に入部して
日々コツコツと努力を積み重ねていき…。(シネマトゥデイより転記させていただきました)
ほんまにベタやなぁ。
同監督の「デトロイト・メタル・シティ」は気になってたものの、見逃しました。
やっぱり気になる映画は早めに行っとかんと!
上映開始を待っていたら、隣のシアターからおびただしい数のおばさま達が出てこられました。
どうやら日韓共同ドラマプロジェクト「テレシネマ7」の上映が終わったところみたいで、
その賑やかしいこと! ムンムンとした熱気が伝わってきて、そこだけ湯気が立ってるみたい。
この人達のパワフルさに比べたら、私は草食系おばさんかもしれへんなぁ等とふと思ったりして。
で、肝心な映画の話。
いつもの事ですが、ネタバレ含みます。
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百田尚樹さんという名前、なんか聞き覚えあるなぁと思っていたら、過去に
朝日放送『ラブアタック!』(この番組を知ってる世代は少ないと思いますが)の常連出演者でもあり、
『探偵!ナイトスクープ』の構成作家でもあった人なんですねー。なるほどぉ。
その百田さんの同名著書が原作。監督も大阪出身やし。そのせいか、もうベタベタのナニワ物語。
それだけに、やっぱり残念なのは大阪弁のイントネーション。まぁ、関西出身者以外ですんなり
しゃべりはる俳優さんはそうそういらっしゃらないんで、見る方も半ばあきらめてはいるんですが。
違和感がなくスムーズに感じたのは、谷村美月さんや宝生舞さん、山崎真実さん等、やはり
大阪出身の方達でした。共通語と違い、地方の言葉をモノにするって難しいんですね。
市原隼人さんは、めちゃいいせんいってるだけに非情にオシイっ!
時々語尾のおかしい文節があって、そこがネイティブには気持ち悪く感じてしまうところです。
筧利夫さんくらい違っちゃってると、もうどうでもいいんですけど(笑)
十三大橋や、ラブホテルの多い生玉さん(神社)界隈等、大阪在住の私にはおっと思うロケーションばかり。
また、カブの実家のお好み焼屋「ことみ」は空堀商店街(うちの家からも結構近い)にある
実際の店舗で撮影したらしい。でも、あんなパンチのおばちゃん、もう市内では見かけへんけどね。(笑)
さて、ボクシングです。ほとんどボクシングに興味のない私にも、練習の手順は
こういう段階を踏んで強くなっていくのねぇと、なかなか面白いものがありました。
試合のシーンも、素人目に説得力があるように感じられたし。
そうそう、ボクシングの試合見てると、体(肩)がどうしても動いてしまいますよね!?
天才肌のカブと努力家のキタル。
前半のカブを見ていて、かつて「浪速のロッキー」と呼ばれた赤井英和さんを思い出しました。
専属トレーナーだったエディ・タウンゼントさんが「赤井は練習嫌いで。。。。」と
ドキュメンタリーで言ってはったような記憶もあるし、不良時代から喧嘩でも負けを知らずに
おそらく自信満々やった赤井さんの姿がなんとなくカブリました。
天才で人一倍努力もする! それって想像以上に難しいことかもしれませんね。
玉造高校の稲村を演じた諏訪雅士さんは、A級ライセンスを持つ現役のプロボクサーという事ですが、
体つきがやっぱり違いますよねー、目つきも。男前やけど恐いお顔です。なかなか印象的でした。
笑ってしまった可愛いセリフもありました。
「ブーブー」(丸野マネージャー)
「クソがきっ」(高津先生)
ボクシング部のみんな、脇役の人達もさりげなく味がありましたね。
新人戦のシーン、後ろの列で「なんか緊張すんなぁー」とつぶやく一言もなんか面白かったし。
さらさらと流れる水のような高良健吾さんのナチュラルな芝居も、とても好感が持てました。
マイナスポイントは、子供時代の描き方。もうちょっとサラッと表現して欲しかったですね。
私にはセリフも含め、ちょっと感傷的でくどいように感じられました。
子供時代のキタルを演じた子役の演技もヘタすぎて。。。。
あと、亀田なにがしの登場は全く必要ないし、なにか不純なものが混じってしまったような
不快感を感じたのは私だけなんかなぁー。せっかくいい作品なのに、残念です。
関係ないけど今日、劇場で「ローラーガールズ・ダイヤリー」の予告を見て、
ますます期待値が高くなってしまった! 初日に観に行きたいくらい、めちゃくちゃ楽しみ〜。
TOHOシネマズ梅田にて鑑賞。
やっぱり主役の二人が良かったなぁー
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追記:
オカン役の宝生舞さん、5月31日をもって芸能界を引退されるらしいです。残念です。