ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

9 〜9番目の奇妙な人形〜 そしてアリス再び

監督・原案:シェーン・アッカー
製作:ジム・レムリー/ティム・バートンティムール・ベクマンベトフ
脚本:パメラ・ペトラー
音楽:デボラ・ルーリー
(2009年 アメリカ)

【ストーリー】
古びた研究室の片隅で、背中に数字の9が描かれた奇妙な人形が目を覚ます。
人形が外に出てみると街は廃虚と化しており、ぼう然とする彼の前に2の背番号を持つ人形が現れ、
自分たちは仲間だと語り掛ける。しかし、突如現れた巨大な機械獣が2を連れ去ってしまい、
ほかの番号を持つ人形たちと出会った9は2を救出しようとするが……。
(シネマトゥデイより転記させていただきました)

2005年米アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされた「9」。その作品を観て心奪われた
ティム・バートンが長編化を決意。プロデューサーを買って出て、出来た長編作品という事です。

9.jpg

公式サイト(音が出ると思いますのでご注意ください)

今回も、ネタバレ含まれてます!

9体の人形それぞれ(正確に言うと3と4は双子なんで1つのキャラクターとしてとらえるんやけど)の
個性があって面白かっただけに、もうちょい各人形のエピソードが欲しかったなぁ。
2はジッパーの取っ手部分がまるでネクタイみたいとか、3・4の双子キャラが可愛いとか、
思った以上にこの人形達に親しみを感じたので、大筋の物語だけが進んで終わってしまった感じがして
ちょっと残念。マーティン・ランドーが声を演じている2番、もうちょっと見ていたかったです。

監督いわく「コンピュータを多用しないというこだわりがある」の言葉どおり、
CGアニメなのにパペット・アニメのように見えるし、手描きの絵や写真も併用しているみたいです。

面白かったけど、ちょっと物足りなさを感じたのが正直なところ。
そういえば、8番みたいなキャラクター「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」にもいたような気がします。

シネ・リーブル梅田にて鑑賞。


で、日付は変わって「アリス・イン・ワンダーランド」を今度は2D版で観ました。

これはやっぱり、元々の「アリス〜」とは全く異なるものですね〜。
なんせ舞台は「ワンダーランド」ならぬ「アンダーランド」ですから。
(そして、赤の女王が追放される先はアウトランド!)

ルイス・キャロルの「アリス〜」は混沌とした世界で、はっきりとした目的や思想なんて存在しないと
私は思ってるので、T.バートンのこの作品とは意図するところが全く違う気がします。
アリスの世界のヴィジアルイメージだけ継承した作品としてこの映画を楽しむと、やっぱり好きなんですよね。
いつまで待ったって王子さまなんて現れないんですから。←このフレーズも好き。

昨年末から日本テレビで行われていた「アリス イン ワンダーランドの世界展」(現在は終了してます)。
こうゆうの見るだけでワクワクしてしまいます。東京はええなぁ〜

http://www.youtube.com/watch?v=pwlORSsJszc&feature=player_embedded