ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

パチャママの贈りもの

監督:松下俊文
(2009年 日本・アメリカ・ボリビア合作)

【この映画について】
南米ボリビアのウユニ塩湖。果てしなく続く塩の大地。その堆積した塩を、黙々と切り取っている親子がいる。
少年コンドリは、貧しいながら心ゆたかな日々を送っている。季節の移ろいとともに、彼にも変化が訪れた。
祖母の死、友人の引っ越し。コンドリは父と初めて、リャマを連れて、塩キャラバンの旅ににでる。そして…。
NY在住の松下俊文が、ボリビアで6年の歳月をかけて撮った長編劇映画初監督作品。
出演はボリビアに暮らすアンデス先住民、ケチュアの人々。
ルスミラ・カルピオの“奇跡の歌声”と現地のフォルクローレに乗って、アンデスの笑顔と風がやってくる。
公式サイト:http://www.pachamama-movie.com/

真っ白な世界、夕焼け、そしてこんな素敵な笑顔! すべてがまぶしい〜。

自然と、自然と共に生きる人間がそこにいるだけで、景色はこんなにもあざやかになるんやなぁと。
そんな事を感じる映像。母なる大地と太陽に感謝の気持ちを忘れないからでしょうか。
自然と人間が相思相愛っていう感じかなぁ〜。

そのオレンジ色がこれまた眩しい“キヌア”は、アンデス山系で栽培されている穀物で、
必須アミノ酸すべてがバランス良く含有されていて、コレステロール値を下げる効果もあるらしい。
(アメリカのNASAから「21世紀の地球上の生物の主食になる」と宇宙食に推奨されているらしいです)

日が昇ると仕事に出かけ、日没とともに仕事を終え家路へと向かう。
こんな当たり前の働き方さえままならない社会ってなんなのかなぁ、なんて考えたり。

もう少しドキュメンタリー色が強いフィクションの方が好みではありますが、
コンドリのおじいちゃんの笑顔は最高!でした。あっ、リャマの目も可愛いよ〜

第七藝術劇場にて鑑賞。