ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

イングロリアス・バスターズ

『イングロリアス・バスターズ』映画大作戦! (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)『イングロリアス・バスターズ』映画大作戦! (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)
(2009/11/18)
町山 智浩柳下 毅一郎

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監督/脚本/製作:クエンティン・タランティーノ
(2009年 アメリカ)

【ストーリー】
1941年、ナチス占領下のフランスの田舎町で、家族を虐殺されたユダヤ人のショシャナ(メラニー・ロラン)は
ランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)の追跡を逃れる。一方、“イングロリアス・バスターズ”と呼ばれる
レイン中尉(ブラッド・ピット)率いる連合軍の極秘部隊は、次々とナチス兵を血祭りにあげていた。
やがて彼らはパリでの作戦を実行に移す。(シネマトゥデイより転記させていただきました)

公式サイト:http://i-basterds.com/

なんやこれっ! フツーに面白いやん。いや違う、フツーではないですね。
とにかくフィクションの面白さを再認識させてくれた。

クエンティン・タランティーノ(以下Q.T.)の作品、実はここ10年以上敬遠してました。
劇場で最後に観た(Q.T.が関わった)作品は、おそらく「フォー・ルームス」。
これもあんまりよく覚えてない、ティム・ロスが鼻についたのしか。(^-^;A

今回はなんかいけそうな予感がしたんですが、これがっ!このドライな感じがすごくよい!
パルプ・フィクション」の小気味良さがよみがえる。Q.T.の好きな部分がいい感じで出てる。

複雑に展開する物語の中で、登場人物それぞれのキャラクター、そしてキャスティングが絶妙。
もちろんそれだけではなく、魅せるシーンも多々あるし。
ブラッド・ピットは、こうゆう直線的バカというかパキッとしたキャラクターを
演じている時がなんかいいなぁ。繊細で複雑な役よりも。
なんといってもランダ大佐役のクリストフ・ヴァルツさんの存在感はすごい。
ドイツ、イタリア、フランス、イギリス、アメリカとそれぞれの国の言葉を
ちゃーんと使っているのも(当たり前なんやけど)、違和感なくていいですね。

Q.T.の映画に対する愛がちりばめられ、こちらにもそれが伝わってくる。そして、緊張と緩和。
2時間32分という上映時間を全く感じさせない、これぞっ映画の楽しさ。ヾ(〃▽〃)ノ

TOHOシネマズ梅田にて鑑賞。