ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

アンナと過ごした4日間 / アニエスの浜辺

なんだか一気に冬が来たみたいですね。うーっ、さむさむっ。
あまりの寒さに、今日は衣替えをしました。冬服を収めるべき場所に全部入れて、スッキリ!
充実した一日でした。でも考えてみたら、今日は試験勉強全くしてない。。。。
よしっ、夜中にやるゾッ!

土曜日は、映画を2本観るという荒技を使ってしまいました。
同じ映画なら連続してもいいんですけど、
テイストの違う映画を続けて観るのはやっぱり無理がありますね。


「アンナと過ごした4日間」
監督・脚本・製作:イエジー・スコリモフスキー
(2008年 ポーランド/フランス)

【ストーリー】
病院の火葬場で働きながら、年老いた祖母と二人で暮らすレオン(アルトゥール・ステランコ)。
彼の楽しみは、近くの看護師寮に住むアンナ(キンガ・プレイス)の部屋を毎晩のぞき見ることだった。
(シネマトゥデイより転記させていただきました)

映像から伝わってくる冷たく湿った空気感にゾクゾクする。

なんでしょうね、この感じ。迫力という言葉とはちょっと違う様な、“すさまじい”雰囲気。
あー、自分のボキャ貧が哀しい。
とにかく、ゾッとさせるんです。そして知らない間に引き込まれている自分がいる。
生理的には見たくないけど、見られずにはいられない感じでしょうか。

冒頭から怪しすぎるレオンの行動。狂気をおびたその表情に一瞬凍りつく。
音の使い方も怖いよー。

けれども、物語が進むにつれだんだんとその印象は変化していきます。
これは、観る側が単に物語をなぞっていく様な作品ではないんだなぁという事が
わかってくるんですね。

時系列の複雑さと、これは夢なのかと思わせる様な演出等、
最後までなかなか一筋縄ではいかないところにも惹きつけられる。
グロテスクにも美しくも、強烈な印象の映像が目に焼きついた映画だった。


「アニエスの浜辺」

監督・脚本:アニエス・ヴァルダ
(2008年 フランス)

【この映画について】
『5時から7時までのクレオ』『冬の旅』などで知られるフランスの女性監督、
アニエス・ヴァルダが自らの過去をつづり、本国で大ヒットしたドキュメンタリー。

なんてチャーミングな80才だろう、あぁ、可愛らしいぃ、などと思ってるうちに
夢の世界へ〜。連日の寝不足と「アンナと過ごした4日間」を観た疲労感で
すっかり意識を失ってしまいました。
そんなわけでまともな感想も言えるわけもなく、本日2作品一緒のUPとなった
わけでございます。すみません。

ただ、「幸福」に出てくるあの美しい家族は実生活でも本当の家族だったのねぇ〜、とか
おっ「冬の旅(さすらう女)」やん! とか、映画と結びついたエピソードや
ドゥミ関連の映像にはちゃっかりくらいついてました。と思います。(^-^;A
まっ、見逃した部分があったかどうかさえ不明ですが。ハハッ。

それでも、ドゥミを失った悲しみがストレートに伝わってきてせつなかった。
それぞれの時代背景と共に様々なエピソードが語られていて、
不思議な懐かしさと共に、好奇心をあおられる作品だった(じゃ、なぜ寝た?わたし!)。

ジャック・ドゥミ作品「ロシュフォールの恋人たち」から25年後に、
この映画の生誕25年を祝って開かれたイベント(カトリーヌ・ドヌーブや
ミッシェル・ルグランも訪れたらしい)、これをアニエスが映像化した
「25年目のロシュフォールの恋人たち」。
これ、やっぱり観たいです。今のところみる方法を思いつきませんが。(^-^;A
フランスでは再発されたコレクターズエディションに入っているという事です。
↑後日「ロシュフォールの恋人たち」デジタルリマスター版(2枚組)に、この映像が入ってると教えていただき、無事見る事ができました

上記2作品とも、第七藝術劇場にて鑑賞。