スペイン・ラテンアメリカ映画祭(第6回ラテン・ビート映画祭)2本目〜。
「イブクロ/ある美食物語」
監督:マルコス・ジョルジ
(2007年 ブラジル・イタリア)
【STORY】
大都会に流れついた貧乏人のノナトは、無銭飲食の代償として小さな食堂で下働きをする
羽目になる。しかし料理の仕方を習ううち天賦の才能が開花!人生は一変する。
有名店に引き抜かれたノナトは、食べっぷりのいい娼婦イリアに一途な想いを募らせながら、
愛に仕事にと情熱を傾けるが・・・その先に待っていたのはなんと監獄だった。
人の心ならず胃袋を掴み、シャバでも監獄でも料理の才能を武器に生きる場所を手に入れる
ノナトを巡る悲喜劇は、愛と美食の共通点と、果てなき欲望の罪深さを教えてくれる。
(公式サイトより転記させていただきました)
なんてブラックなんだっ!恐ろしくて可笑しい。
ジョアウ・ミゲルという俳優さんが、なんだかマゴマゴしていてダメな雰囲気をかもし出す
ナノトを好演しておられます。
気配りが出来て清潔感がある人っていうのが、私のイメージする料理が上手い人なんやけど、
ナノトは全く違うんですよねー。最初から、計画性が無くだらしない雰囲気。
ところが話が進むにつれて、コイツ、なかなか細かい事とか計算して行動してるかも
と思わせるシーンがちらほらと。最初の無銭飲食も計算?
ブラジル料理でいう「コッシーニャ」(コロッケ)が美味しそうで、ヨダレものでした。
イリアがいっぺんにほおばっていたので、なんだか見ているこっちの喉がつまりそうでしたが。
美味しそうなシーンもありつつ、逆に吐き気をもよおすシーンも少々あり注意が必要です。
刑務所内のシーンと街中でのシーンが交互に描かれていて、どうなってるのか引き込まれます。
途中であー、そーゆーことね!と予測はつくものの、ちょっとドキドキ。
刑務所内の力関係・人間関係も面白く描かれてました。
登場人物それぞれのキャラ設定が際立ってて、一番つかみどころがないのがナノトだったかも。
いろんな意味で娯楽性も高い作品。
梅田ブルク7にて鑑賞。