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ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

湖のほとりで

監督:アンドレア・モライヨーリ
(2007年 イタリア)
原題:LA RAGAZZA DEL LAGO

【ストーリー】
北イタリアの小さな村にある湖のほとりで、美しい少女アンナの死体が発見される。
村に越してきたばかりの刑事サンツィオ(トニー・セルヴィッロ)は、元気だったアンナの様子が、
ベビーシッターをしていたアンジェロの死以降変わったとの情報を耳にする。
しかも、捜査を進めていく中で、彼は住民たちの事情や秘密を次々と知り…。
(シネマトゥディより転記させていただきました)

大いなる自然に恵まれた美しい湖。透明感のある風景。
ところが、その近郊の町(村)がなんとも味気ない。
コンクリートで造られたような新しくてありふれた家が建ち並び、
日本の新興住宅街みたいなんですよね。
イメージするイタリアの町並みとはほど遠いこの風景にちょっととまどってしまった。

そんな町中の一軒の家からマルタという少女が出てくる。叔母さんの家から
自分の家へ帰るところらしい。大きなカバンを背中にしょった姿が可愛い。
ちゃんと帰れるかな、大丈夫かなとなんとなく心配になる。
そんな彼女に一台の車が近づき。。。

ここでハラハラさせられてしまい、えっそんな映画なん?!とちょっと
ひるんでしまいましたよ。心の準備ができてないよー。
でもそんな展開はここだけでした。その後は、静かな展開で一安心。

サンツィオ役のトニ・セルヴィッロさんは、見ている側にその役の個性を
想像させる事のできる俳優さんですね。一つ一つの仕草から、
その人となりやおかれている状況をうかがい知ることができる様な気になります。

また、彼の部下役の初老の役者さんもなんとも味のある方で素敵でした。
ヴァレリア・ゴリノも悩み多き母親役にすんなりはまってたし、アンナも少女の潔癖さ
みたいなものがにじみ出てて。今回の映画は俳優陣がよかったなぁ。

親子、オヤコ、おやこの物語です。哀しいですね。
すごい好きなタッチの作品なんですが、最後が今ひとつ。
こういう展開で犯人に自白させるってどうなんかなぁ。なんとなく腑に落ちない様な。

ラスト、サンツィオ親子のシーンは素敵で、いい余韻が残りました。

テアトル梅田にて鑑賞。