監督:ガーボル・ロホニ
(2007年 ハンガリー)
【ストーリー】
運命的な出会いを経て結婚し、今や81歳となったエミル(エミル・ケレシュ)と
70歳のヘディ(テリ・フェルディ)の老夫婦。
恋に落ちていた頃のことなどすっかり忘れた二人は、年金だけでは暮らしていけず、
借金取りに追われる毎日の中、出会いのきっかけだった思い出のダイヤのイヤリングも
借金のカタに取られてしまう。(シネマトゥデイより転記させていただきました)
中央ヨーロッパの内陸国、ハンガリーからやってきた小粒でピリリとした作品。
主人公は老夫婦なんですが、そこに現役刑事カップルのエピソードが絡んで
話にうまく厚みがでていた気がする。
この両カップルともに女性がおっとこまえで、見てて気持ちがよかったですね。
老夫婦がちょっとうまく立ち回りすぎ、というか警察ゆるすぎる?とか思っちゃいましたが。
ソ連下の共産主義国家から民主化への道を歩んだハンガリーで、
ないがしろにされている人達の哀しい現実。そこに少しだけファンタジー的要素を加え、
可笑しくて楽しい作品になっています。想像がふくらむラストも割と好き。
映画の中で温泉プールのシーンが出てきましたが、
温泉に恵まれているというこの国に少し親近感もわきました。
梅田ガーデンシネマにて鑑賞。