ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

愛を読む人

愛を読む人愛を読む人
(1998/02)
パール アブラハム

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↑原作を読んでみたくなる映画です。

監督:スティーヴン・ダルドリー
(2008年 アメリカ/ドイツ)
【ストーリー】
1958年のドイツ、15歳のマイケル(デヴィッド・クロス)は21歳も年上の
ハンナ(ケイト・ウィンスレット)と恋に落ち、やがて、ハンナはマイケルに
本の朗読を頼むようになり、愛を深めていった。
(シネマトゥデイより転記させていただきました)

この役はケイト・ウィンスレットでないと!

一対一で本を読んで聞かせるという行為は、ある程度の信頼関係がない相手には
やりずらいなぁ。というか、好きな人には朗読してみたいと思う。
この映画をみてそんな事を考えた。

一番好きなシーンは二人の自転車旅行。短いパーツなんですけどね。
私自身、旅先を自転車でグルグル回るのは一人でも大好き!やけど、
緑ゆたかな土地から土地への交通手段が自転車で、なおかつ心はずむ人と一緒なんて、
想像するだけで楽しい。歌いたくなる気分。
これはやっぱり恋愛映画なんですね。

ドイツ語が使われいない事に少し違和感はありましたが、
後々のエピソードの為に万人が理解しやすい英語をあえて
使用したんでしょうか?! 少し残念。

映画の中で朗読される本については、ホメロスの「オデッセイヤ」に始まり
「ドクトル・ジバゴ 」「から「タンタン」(漫画の朗読ってどうなんでしょう?)、
チャタレイ夫人の恋人」(ハンナの矛盾した反応が可愛い)そしてチェーホフ
「犬をつれた奥さん」まで、時代を感じさせるラインナップが興味深い。

ハンナというこの女性の頑固さとプライドの高さは、ケイト・ウィンスレット
ちょっと岩っぽいかんじにしっくりきてたし、
あらためて上手い人だなぁと感心させられる。
また、デヴィッド・クロスの瑞々しい魅力によって物語に
スーッと入り込む事ができた。
個人的にレイフ・ファインズが苦手なせいもあるかもやけど、
ちょっと少年期とのイメージとかけ離れてたかなぁ。

なんばTOHOにて鑑賞。