ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

消されたヘッドライン

監督:ケヴィン・マクドナルド
原題: STATE OF PLAY
(2009年 アメリカ/イギリス)

【ストーリー】
ワシントン・グローブ紙は国会議員と亡くなったある女性のスキャンダルとは別に、
同じ日に起きたもう一つの殺人事件との奇妙な関連性を発見する。
敏腕記者カル(ラッセル・クロウ)は、編集長(ヘレン・ミレン)に
渦中のコリンズ議員(ベン・アフレック)と接触するよう言われる。
やがて彼の調査は思わぬ事件の真相に迫っていき…。
(シネマトゥデイより転記させていただきました)

2003年BBC(イギリス)製作のドラマ「ステート・オブ・プレイ 」の映画化。
監督は「ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実」で1999年
アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞を受賞し、
その後「ラストキング・オブ・スコットランド 」等を撮った
ケヴィン・マクドナルドです。

いつもならパスするタイプの映画なんですが、
ドラマと比較してみたいなぁという気持ちがムクムクと。

ちなみにドラマ版の感想はこちら

全体の印象としては無難にまとめた、という感じでしょうか。

ドラマ版の方は中盤まですごく面白いのにラストで撃沈!してしまったんですが、
映画版に関してはそこまでのガッカリ感はなく(逆にいえばメリハリに欠けたかな)
一定の緊張感の持続はありました。

ただ、アメリカの現状を取り入れた内容に工夫が感じられただけに、
結末ももうちょいオリジナルにして良かったのでは?!
問題提起によって盛り上がっていた気持ちがしぼんでしまう感はやはりあります。

映画版はちょっとシリアス。
ドラマ版では、PR会社社長(マーク・ウォーレン)がちんぴらっぽさ全開で笑えたし、
編集長(ビル・ナイ)もコミカルで思いきりがよく、
脇役それぞれのキャラがたっていた。

そう! ドラマ版の方がいい意味、下世話で面白いんですね。
思いきった一面で新聞を発行するといった、
小気味いいドラマのエピソードも無くなってのが、残念。

今回の映画では、デラ役のレイチェルがキュートで良かったのと、
カルとの関係の描き方には好感をもてましたね。
ペンのネックレスにはちょっとニッコリ。

主人公と親友の妻との不倫のシーンが不必要やなぁと思ってところ、
映画版は比較的あっさりとふれていただけで良かった。
あのオバチャン容姿(役柄でわざと?)クロウのラブ・シーンは勘弁してほしいし、
ホッとしました。恋愛要素の薄い所も好感が持てる。

当初の予定どおりブラッド・ピットエドワード・ノートン
演じていたらどうなったのかなぁという妄想は楽しいですが、
実際問題そんな使い方はもったいない様な気もします。
ラッセル・クロウはこーゆー役にやっぱりはまってますしねー。

梅田TOHOにて鑑賞。

↓BBCのドラマは俳優陣がステキ(=^_^=)
残念ながら、日本語字幕版は発売されてない様です。

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(2008/02/26)
Stuart GoodwinGregory Poorman

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