2週間ぶりのUPとなってしまいましたぁー。( ̄▽ ̄;A
劇場で観たいなぁと思える映画がなかったので家にひきこもり、読書の日々。
以前、プッチーニ特集の時に録画しておいた「ラ・ボエーム」(現在テアトル梅田で
上映中)を見ましたが、映画としてはどーなんだろうーと今ひとつピンとこなかったし。
(ちゃんと映画館でみなかったから評価できませんね、スミマセン)
で、今週は観たいと思ったのはコレ! まー、祝日やのに空席が目立ちました。
WBC(やった?)日本対韓国戦のせいもあるんかな?!
監督:ジーナ・プリンス=バイスウッド
(2008年 アメリカ)
原題:THE SECRET LIFE OF BEES
【物語のはじまり】
アメリカに公民権法が制定された1964年。
もうすぐ14才になるリリィ・オーウェンズ(ダコタ・ファニング)は、
サウスカロライナ州シルヴァン郊外の桃農園で、父のT・レイ(ポール・ベタニー)と
暮らしていた。リリィには、母のデボラ(ヒラリー・バートン)にまつわる
悲しい思い出があった。(オフィシャルサイトより転記させていただきました)
映画の原作はこちら↓ 全米350万部の大ベストセラーとなり35か国で翻訳された。
リリィ、はちみつ色の夏 (2005/06/18) スー・モンク・キッド 商品詳細を見る |
本の邦題と映画のそれは微妙に違うんですね。
心に傷を負った少女、ひと夏、冒険、カントリーサイドと、
いかにも大好物が詰まってそうに思えたこの映画ですが、
それだけではない何かがありました。
1964年のアメリカ南部(サウスカロライナ州)という、黒人差別の激しい背景。
公民権法が制定されても、実際にはあからさまな差別があっただろうというのは
想像できたんですが、やはり映像で見せられると激しい憤りを感じます。
バラク・フセイン・オバマ という人がアメリカの大統領になった今、
こういった作品を観るのは感慨深いものがありますね。
想像した通り映像がキラッキラッしてます。特に、森の中での夕暮れのシーンは
美しかった! いつまでもその時間に浸っていたいと思わせるようなひとコマです。
それにしても、あのお父さんのその後が気になりますね。
呪縛の様なものからは解放されたのかもしれないけど、その後の親子関係は?
いろいろと想像をかきたてられます。
そうそう、ザックとリリィのその後も気になりました。
クイーン・ラティファの歌はほんの少しだけ聞けます。
その、ほんの少しだけという奥ゆかしさが好きかも。
映画を見終わった後、映画自体の余韻ももちろんあったんですが、
資本主義、経済至上主義の限界が見えてきた様に思われるこの時代に、アメリカは
どうなっていくんだろうか、等と映画と全く関係ない所に思考が飛んじゃいました。
がんばれ、オバマ大統領!(なんて言ってる場合じゃないですね、指導者不在の日本では)
梅田TOHOにて鑑賞。