ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

シェルブールの雨傘 デジタルリマスター版とマンマ・ミーア!

シェルブールの雨傘 [DVD]シェルブールの雨傘 [DVD]
(1998/12/24)
カトリーヌ・ドヌーブ

商品詳細を見る

監督・脚本・作詞:ジャック・ドゥミ 音楽・作曲:ミシェル・ルグラン
(1963年 フランス・ドイツ)
原題:LES PARAPLUIES DE CHERBOURG

今日は会社都合(仕事が無い! 不況の波が押し寄せてキタァ(>.<))でお休みでした。
水曜日やん! レディースデイ(←この名称はどうかと思うけど)やん!
という事で、日曜日に続いてジャック・ドゥミミシェル・ルグラン
あまりにも有名なこの作品を観てまいりました。

デジタルリマスター版になる事でどんな変化が生じているのかわかりませんが、
オープニングから美しい!色彩に魅了される。ちょっとペールトーンがかった
色とりどりの傘と雨のしっとり感が映画への期待を高めてくれます。

この映画って、音楽にのらないセリフが全く無かったんですね。
すべてが、まるで詩をささやいている様に始まりそして終わります。
フランス語の響きが好きな人には、その音がとても魅力的に効果的に
活かされていると嬉しくなる映画ではないでしょうか。
作品全体がポエジー。

まるで砂糖菓子の様な色彩のドヌーヴの衣装やメイク、部屋の壁紙や
小物にいたるまでそのセンスに目を奪われっぱなし。
それはラストシーンまで完璧に続くのでした。
ラストシーンの真っ白な中に赤のコントラスト、奇麗なシーンです。
それまでのあまーいトーンとは違ったまた別の可愛さで。

ストーリー自体はありきたりなメロドラマでも、じっとりしてない。
どこか乾いていて(ラストがまたクール!でいいじゃないですかっ)
その音楽とセンスでここまで芸術的作品に仕上げるなんて、
やっぱりすごい!です。
「ロシュフォールの恋人たち」ももう一回観たいわぁ。(=^_^=)

ところで、話の背景にはアルジェリアの独立戦争があるんですね。
前は気にもとめませんでしたが、「いのちの戦場 −アルジェリア1959−」の
公開が近い事もあって、なるほどこの時代(1954〜62年)かぁと。
ようやく最近、フランス人自身がアルジェリアで行われた事を振り返り記録として
残していこうとする余裕が生まれてきたんでしょうかね。

テアトル梅田にて鑑賞。

この日は時間に余裕があったのでもう1本、「マンマ・ミーア」を観ました。
が、私には合わなかったみたいです。( ̄▽ ̄;A
バカ騒ぎっぽいノリについていけなかったのと、笑いを狙ってるであろう部分も、
ちょっと下品でひいてしまいましたー。

コリン・ファース! ミスター・ダーシー(TV版「高慢と偏見」)だった彼の
ラストのあの衣装もちょっと笑えない。何故引き受けたんだろうか。。。。
それに比べると「ブリジット・ジョーンズの日記」の
ダサダサセーターなんか可愛いもんでした。

正直、やっぱり美しいものを観たいしー。
中高年太りのダンスは1曲で十分かもしんない。
でもターニャ役のクリスティーン・バランスキーさんは素敵でした。
かっこいい!

映画はちょっと好みからはずれてしまいましたが、
時々おじゃまするウエブログのなぎささんに触発されて買ったこちらは
懐かしさでノリノリ〜! コストパフォーマンスの高い1枚です。

アバ・ゴールドアバ・ゴールド
(2008/12/29)
アバ

商品詳細を見る