ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

スイート・スイート・ビレッジ

監督:イジー・メンツェル
(1985年 チェコスロヴァキア
原題:Vesnicko ma Strediskova

【ストーリー】
運転手パヴェク(マリアン・ラブダ)と助手オチク(ヤーノシュ・バーン)の朝は
合図の口笛から始まる。でぶとのっぽで合う筈のない足なみを合わせて、
村のドクトルがいつものようにエンコさせている自動車を修理して
仕事にむかうのが日課だ。(チラシより転記させていただきました)。

日だまりにつつまれて、ほんわりあったかい気持ちになる物語。

昔あるところに、スイートなスイートな村がありました。。。。
っていう訳ではないんですが、その名の通りとても素敵な村が舞台です。

「英国王給仕人に乾杯!」公開記念の「イジー・メンツェル監督作品プチ特集」。
その1本がこの作品(もう1本は「厳重に監視された列車)。
私自身は、イジー・メンツェル監督の作品は初めてですが、
チェコ・ヌーヴェルヴァーグの有名な監督の一人なんですね。
脱線しますが、唯一観たチェコ・ヌーヴェルヴァーグの作品「ヒナギク
(ヴェラ・ヒティロヴァ監督)は、私には今ひとつでした。( ̄▽ ̄;A
先日観た「宮廷画家ゴヤは見た 」のミロス・フォアマン監督は
アメリカに亡命した後「カッコーの巣の上で」や「アマデウス」等を作ったのに比べ、
イジー・メンツェルはずっとチェコで映画をつくり続けていたんですね。
という訳で、作品は国外にはとどきにくくなっていたという事です。

あーでも、すごくうれしいこの出会い!
この1本を観ただけで他の作品もすごく観たくなりました。

出てくる人たちはおせっかいで人情に厚い村人。
善人ばかりじゃないけど、極悪人もいない。
妙にひねったり、変にばか騒ぎするわけでもない、
ストレートであたたかな笑い。
主要な登場人物みんなに親しみを感じてしまう、
こんな映画ってひさしぶりやなぁ。
そんな作品を観たい人はぜひどうぞっ!
あっ、でも2月6日までのモーニングショーやった。
残念だー、いい映画なのに。

梅田ガーデンシネマにて鑑賞。