ゆるり鑑賞 Yururi Kansho

映画や海外ドラマ、たまに本の感想を基本ネタバレで

BOY A

監督:ジョン・クローリー
(2007年 イギリス )

【ストーリー】
イギリス、マンチェスター
24年の生涯のほとんどを一般社会から隔離されて過ごした青年_
彼は、新しい名前“ジャック”を選ぶ。
今、初めて大人の世界に歩みだす。
生き直そうとする彼をサポートするのは、ソーシャルワーカーのテリー。
不安げなジャックにテリーは「過去の君は死んだ」と力強く言い聞かせる。
(公式ホームページより転記させていただきました)

心が揺れ、持って行き場のない思いにとまどう。

悪意や理不尽な事のしわ寄せは、いつも子供にいきつく。
そんな感想を持ったのは、昨日観た「ウォー・ダンス」の影響もあるかもしれません。
そういう意味で本当に気になったのはフィリップの方なんですが、
彼の再生がテーマだったら全く違う作品になっていたでしょうね。

※ここからネタバレ含みます。
というのも、回想シーンを見る限りジャックには世間で言われる程の罪があるのか疑問で、
冤罪の可能性もあるんじゃないかとこちらに思わせてしまう位だから。
それどころか、善良で世間知らずなジャックにこちらはハラハラさせられどおし。
ミッシェルとの触れ合いは奇跡的。。。彼女の母性のなせる技か。
アンドリュー・ガーフィールド は、そんな繊細なジャックを演じて
こちらの気持ちをひきつけてしまいました。普通の人がフツーにしている事を
彼が一つずつクリアする毎にホッとしたり嬉しくなったり。
そんな風に気持ちが彼に寄り添っていたので、ラストはとてもつらい。
ただ決定的なシーンはないので、違う結末を想像する事もできるかも。
※ここまで。

梅田ガーデンシネマにて鑑賞。